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「生産性・採算性の指標を設ける」

2011-11-11

現場が一番重要である。

これは正しい意見です。
そこで売上を作っているのも事実です。

では、売上を生みださない総務や経理の部署は重要ではない、かと言えばそうではありません。同じように重要です。
役割が違うだけです。

ある製造現場で、赤字の現場がありました。
経営者は、この現場を撤退しようと考えています。
売上を落としても、利益を守る。正しい判断です。

ですが、本当に改善できない程の赤字なのか、が検証できていません。

また、今までも、業務改善に取り組んできたようですが、結果が出ておらず、現場監督者の能力にも疑問を持っているようです。

そこで、次のことを提案しました。

 ・当該現場案件にかかわる変動費と固定費を明確にし、細かいものまですべて列挙する。

 ・それを【日単位】で損益集計する。

 ・当日の損益結果を、翌日の午前中までに、現場監督者と経営者にメールで報告する。

 ・必ず、毎日行う。

現場監督者に対して、赤字の現場であること、どの程度の赤字かを【数字】で見せること、赤字の状態がずっと続くのであれば撤退すること(働く場がなくなること)、を経営者から告げてもらいました。
そうすることで、現場監督者に危機感が芽生えると同時に、一日あといくら経費を削れば良いか、損益トントンにもってこられるか、の指標がわかり、数字意識をしてもらう様にしました。

今回の現場での経費の削減対象は、パートアルバイトで勤務されている方々の労働時間でした。
今まで、遠慮なのか、甘えなのか、意識がなかったのか、わかりませんが、時間に対するコスト意識が弱い様子でしたので、1日10分でも15分でも早く仕事を終えるお願いしました。

最初は、それでは売上がつくれない、といった意見が出ていましたが、まずはやってみましょう、ということで実施してもらいました。

結果、パートアルバイト全員1日30分早く仕事をあがろうが、売上高は変わらないことが判明。
これによって、経費が削減でき、あと少しで損益トントンのところまで来ています。
経営者と現場監督者の努力の賜物です。

こうなると、経営者としても、利益を出して現場を何とか残そうと考えてくれます。
止まっていた思考が、動き出した瞬間ですね。
もっと時短ができるのはないか、または、人を1名、別の現場に移動させてはどうか、といったようにいろいろなアイデアが生まれてきています。

今回は、現場でない内勤の従業員に、日毎の損益管理と、毎日の実績メール報告をおこなっていただくことで、損益改善の足がかりができました。
内勤の従業員は、立派に会社貢献してくれました。

現場にいなくてもできることはあります。まだまだ、できること、やっていないことはあるはずです。社内のみなさんから意見を聞き、徹底的に人的資源を活用しましょう。
その人的財産を活かすも殺すも貴方次第です。


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