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ある会社の1コマ <中国での製品作り>

2011-12-27

M社は、N社から、tool boxを中国で生産し、低コストで納入できないか? との相談を受けた。
当初は断っていたが、M社社長の知り合いが中国との貿易を行っている商社より輸入できる可能性がある、との連絡をもらい早速検討に入った。

製品・図面・仕様書等を取り揃え製作可能か? 価格は? 問題点は? の問い合せを行った。

現地生産工場より、生産は可能。詳細の打合せをしたいとの連絡があり中国に向け出発した。そして、現地商社の人と一緒に生産工場を訪れる事となった。

中国での生産は、かなり困難が予想されるとの情報もあらかじめ入手していたので、樹脂以外の材料は、全て日本から持ち込みを行った。

予想通り、言葉の壁はもちろんですが作業内容・工程・品質あらゆることが日本と違っていた。当初は、作業工具がなく日本から持ちん込んだものも使用できないといった状態。

指導していくうちに形は出来てきたが、最大の難関は品質。

中国現地の方は、形があればそんなにピカピカにしなくても良いだろうとのことだったが、日本で販売するには製品表面のクモリはダメ、といってもなかなか理解してもらえず苦労した。
見本品を作ることは勿論だが、試作品を何個も生産してもらい、作業者と責任者を集め品質の指導を行った。
また、工程管理を行い品質チェック者が“NO!”を突きつけると再度仕上げを行い、作業者にその都度NG箇所を報告し、品質レベルを上げていった。

次回訪問までに1コンテナ分(約200ヶ)の生産契約を交わし日本へ。

再度中国へ行ってみるとほとんど10ヶぐらいしか製品が出来ていない。
理由は、様々だった。材料が入らない。作業者が変わった。・・・・
もう目が点になった。
再度指導を行い、生産数を確保し出荷まで見届けた。

その後も何度とやり取りを行い、生産場所も変えましたがほとんど状態は変わらなかった。

数コンテナを入れ中国生産は取りやめとなった。

日本と同じ感覚で中国進出は文化も違い、難しい面が多くあった。
中国に合わせた生産体制・仕組みを構築する必要がある事を痛感した。
※どこでも一緒だが・・・

10年以上前の話のため、現在では事情も変わっているだろうと思う。


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