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『銀行とは何なのか?』

2013-10-22

10月も中盤に差し掛かり、台風が来たり、真夏日があったりと予想していない事が起こっている。こういった【まさか】にも対応出来る心の余裕をまずは持ちたいものである。

『銀行とは何なのか?』

この夏は半沢直樹がブームとなった。舞台が銀行という一般企業では知り得ない内部での事だけに経営者の興味を惹いた。

地元大手銀行の支店長の話だが、ドラマで演出が入っているものの半分ぐらいは当たっているらしい。私から言わせると半分ぐらいという事は8割方あたっていると推察する。

この夏、とある企業から再生の依頼を受けた。

年商10億以上ある企業だが、有利子負債は年商の2.5倍、実態債務超過額は年商の2倍という財務内容の企業で2年前から大手コンサルティング会社が介入し、借入金の返済条件変更を繰り返してきた。

2年間経営改善に努力してきて前期ようやく業界平均程度の営業利益率を確保できた状態にも関わらず有利子負債利息で赤字転落し、その部分を事業の売却代金や取引先に前受を要請するなどで対応してきたが手元資金は毎期減る一方であった。

他にも様々な財務悪化要因があるものの長くなるので割愛させて頂くが、私から言わすとそもそも借入金の返済条件変更だけで再生出来る企業ではないと瞬時に判断できる。

本来であれば金利の見直しや債権カットの可能性を検討していかなければならない案件である。それが大手コンサルティング会社や支援すべき金融機関からこれまで一切案として出てこなかったという。

経営者は大手コンサルティング会社へは金利見直しを検討できないか打診していたのだが、大手コンサルティング会社は銀行からの紹介の手前、そこまで踏み込んだ内容は今は作れないとの回答だったようだ。更に再生企業において最も重要な資金繰り計画が杜撰で資金繰り破綻する計画を作成して、足りない部分は自助努力してという始末の悪さ。

また企業の事を一番理解していなければならない金融機関においても企業からの申し出に応えるだけで、それ以上の検討はせずに2年間流してきたのが現状であった。

この企業をどの様に再生させるかが一切抜けていたのである。

銀行とは何なのか?何の為の銀行なのか??

銀行は株式会社の為、利益を追求するのは当然ではあるが、社会的に公共性の高いものであり、地域経済の発展に貢献していくという大目的があるはずだ。地域経済の発展には中小企業の活性化と雇用拡大は必須条件である。

『晴れた時に傘を貸し、雨になったら傘を取り上げる』という、銀行を揶揄した言葉があるが、本当にそれで良いのか?

確かに経済的合理性が無ければ、廃業を薦めるのも長い目で見て地域経済の発展になるという事実もある。その経済的合理性の元となる再生可能性を銀行は本当に判断出来ているのか?中小企業において一番の利害関係者である銀行が再生可能性判断出来なければ、救えるはずの中小企業さえ潰れていくという事実がある。

銀行においては我々と一緒に中小企業の再生可能性を真摯に見て頂き、一緒に再建策を考える枠組みに入って頂きたいと節に願っている。

これがこの夏からの現場で体感している出来事である。

奥田 雄二

 


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