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マル保融資審査が厳格化される? -2018年01月24日号

2018-01-25

『 マル保融資審査が厳格化される? 』

信用保証協会の方に聞けば嫌がられてしまうことですが
銀行にとってはマル保融資というのは
銀行のリスクなく融資できる、便利な金融商品であり
中小企業にとってのマル保融資は
簡単な審査である程度の融資金額が期待できるものと
思われていることは事実です。

平成10年~12年に存在した「安定化融資」によって
特別枠(別枠)の利用が一般化され、
その後マル保融資枠そのものが拡大
(一般枠・特別枠それぞれ5000万円ずつから
8000万円ずつに拡大された)
する中で、一時は

「月商3ヶ月分までなら、ほぼ無条件で借りられる」

という定説も生まれました。
とうの昔にそんなことはなくなっているのですが、
未だにこのような俗説を信じて融資を計算される方も
多いものです。

◆金融庁の「信用保証協会向けの監督指針」が改正される

今年4月に、信用保証協会向けの監督指針が改正されます。
保証審査時には

「企業の成長性」
「信用保証の必要理由」

をきちんと考慮するように定められる、という内容です。
この改正によって、何が変わるでしょうか?

◆マル保の審査、何が変わる?

・簡易的な資料のみでは審査で大幅不利になる
 成長性を問われることは、いわば
 「将来的な売上拡大と、企業の存続性」を問われることです。
 売上予測は簡単なことではありませんが、最低限自社の
 地域におけるシェアや、競合動向、さらには新規参入の
 可能性については明示する必要があります。
 存続性については、承継計画や財務上の純資産の確保が
 必要となるでしょう。

・信用保証の必要理由というのも、なかなかなもので
 融資の資金使途を明示した上で、なぜ保証協会を利用しなくては
 ならないのかを明示しなくてはなりません。
 それこそ、「月商3ヶ月分」という言い分は認められない
 ことになります。
 一定の財務評価・事業評価を得られる企業の場合は
 「保証協会をつけないで、プロパーでやってください」
 再生途上の企業であれば
 「保証協会も保証をするけれど、銀行も一定のリスクをとって
 下さい」との判断がなされることになるでしょう。
 
結果、保証協会の審査は厳格化され
「保証をしないとは言わないけれど、一部は銀行プロパーで
融資してください」
といった形になることが想定されます。

◆中小企業は、今から備えを

なんでもかんでもマル保融資で済まそうとする金融機関に対する
対応、ということができますが、それによって新たな貸し渋りが
起こるであろうこの制度。
企業側も、マル保だからといって試算表と資金繰り表だけ提出して
融資が出るのを待つだけ、ということでは不利になる一方です。

自社のアピール方法を真に考えることが必要になることは
間違いありません、借りられる企業と借りられない企業の差が
大きくなる時代になるとお考え下さい。


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