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積極的に製品開発を -2012年06月13日号

2014-01-01

『積極的に製品開発を』

今回は、私が以前、所属しておりました、プラスチック製造業のFRP成形メーカーについてのお話をします。

FRP製品は、飛行機・自動車・住宅と幅広い産業で使用されております。
工法としては、プレス成形・引き抜き成形・回転成形・ハンドレイアップなど様々です。
大手企業もありますが零細企業が圧倒的に多い業界です。

以前にもお話をしましたが多くの成形メーカーは、発注元から言われる通り製品づくりを行います。
当たり前といえばその通りですがその中でも自社で製造している製品を従来から発展させ、またあらたな用途開発を行った
メーカーがあります。

S社は、浴槽製造メーカーです。
浴槽の製造方法は、ゲルコートと呼ばれる色付き樹脂を塗布しグラスファイバーに樹脂を含浸させて成形を行っていきます。

[1]S社は、3つの提案を行いました。

①表面ゲルコートをクリアーにし、バック層を見えるようにした。
 ※通常では、バック層のガラス繊維が見えるため必ず色付きにて成形する。
 メーカーからは、常識を覆した発想と称賛されましたが商品化は行われませんでした。

②ゲルコート層にイオン粉を混ぜ、イオンが発生する浴槽提案を行いました。デベロッパーより業界初の試みとして浴槽と壁からイオンが発生するルームとして販売を行う。

③ゲルコートに火山灰を中空にした、ゲルコートを開発。
 数社に採用され、表明光沢の向上が行えた。

S社は数々の提案を行ったためメーカーから様々な相談が
持ち込まれました。

[2]G社は、FRP製のグレーチングの製造メーカーです。
※グレーチングとは、鋼材を格子状に組んだ溝蓋である。
素材は鉄(亜鉛メッキ)、ステンレス、アルミニウム、FRP製などがある。

従来のFRP製のグレーチングは、樹脂に着色(グレー)するのが常識でした。
その中で蓄光材料を混合し、夜間あるいは暗いところでも光る製品ができました。

フェンスなどが夜、光ればその場所がわかり用途が広がるのではないかといった発想でした。
ヒントは、建物内にある非常口の表示です。

使用例としては、外階段・フェンス・外壁カバーなどに使用されました。
暗い中で場所が特定できると同時に夜間の防犯にもなるとの理由から採用されました。

また、お客様からの要望でクリアー(透明)製品も作成しました。
実際には、グラスファイバーを使用しているため、完全クリアーはできないのですが逆にそれが評価され採用になりました。

クリアー製のグレーチングは、テーブルとして上にガラスを置き、下からライトアップすることで、光が様々な角度で屈折するため、インテリアとしての用途が広がりました。

住宅では、階段はもちろんですが吹き抜けの2階を作る際の床として使用することで人は通れ、光も通すという利点から採用されました。

こんなものがあれば形にできるのが製造業の強みです。
お客様からの情報を的確にとらえることであらたな発想が生まれるのではないでしょうか?

一回やってみる、常識にとらわれるのではなく、遊び心を大切にし製品開発・製品用途開発を行っていくことが大切です。

 


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