ホーム > 15.メルマガバックナンバー > 銀行の効率化で、企業の決算書が丸見え? -2018年07月25日号
 

銀行の効率化で、企業の決算書が丸見え? -2018年07月25日号

2018-07-26

『 銀行の効率化で、企業の決算書が丸見え? 』

◆メガバンクの一部では、既に非来店で融資契約が?

私がお世話になっていた社長より、久しぶりにお電話をいただきました。

止むに止まれぬご事情で大きな借金を背負い、リスケジュールを始めて
もう8年になりますが、事業そのものは建て直してしまった
(借金自体が大きすぎて正常化は中々大変ですが、資金繰り的には
問題はない)という非常に凄い方です。

「ちょっと聞いてよ」と仰るので伺ってみると

・某メガバンクのリスケ期日が来るので、どうしたらいいか尋ねたら
 先方より「来店しないでも、インターネットからリスケ延長申込が
 できるようになった」との話
・問題なく審査が進んだ場合、契約もネットでできるとのこと

「こんなことってできるの?」との質問に
正直、私もはじめての出来事です、本当にできたなら
別途教えて下さい、とお願いをしてしまいました。

金融機関の契約といえば面前自署、銀行員の目の前でハンコを押し、
自署することで間違いのない意思確認を行うのが当然でした。
世の中も大きく変わろうとしていることを実感します。

◆ある意味怖い、「決算データの直接提出」

さらに、社長がメガバンクより話を受けたのはもう一点ありまして

・電子申告している融資先企業の場合、お客様企業からの了解があれば
 申告データを直接銀行が取得させていただくけれども、
 いかがでしょう?

という内容。ひょっとしたら社長様に聞き違いがあった
かもしれませんが、もし文字通りに受け取っていいのなら、

金融機関が、決算書の全データを(税務署から?)自動的に取得する

ということになります。この社長様は
「さすがに、自分の家の家計簿を全部勝手にみられるのは気持ち悪い」
と回答して、これまで通りの紙での提出となる見込みですが、
今後の銀行とのつきあい方について、企業側にも
これまで通りにはいかないことを示しているように思われます。

◆ITの進歩は、「粉飾を許さない」ことに繋がっている

結局のところ、銀行が決算書の元データを直接取得するということは
「銀行用決算書」の存在が許されないことになります。

また、以前お伝えしましたがAIによる融資審査も、決算データのみならず
直近の仕訳データや入出金履歴も審査・分析に使われることで
会計操作がほぼ見破られることになります。

結局、今後の金融機関の仕組みの変化は、ITの進化によって
「正しく判定する」ことを目指しており、
これまでのような小手先の「融資を得るための技術やノウハウ」を
否定する方向にあります。

真っ当に努力されている企業が評価されやすい、という意味では
いいことなのでしょう。
どうか、これまでの理屈に振り回されずに、正当な改善を図って
頂ければ幸いです。


最新のメルマガをご覧になりたい方はこちらからご登録を!

コンサルタントに直接のご相談はこちらからお問合わせを!

banner_mailmagazine denwasoudan

Copyright(c) 2011-2016 EXTEND Co., Ltd All Rights Reserved.
PCサイトを表示