Q.109 三重県の方からのご相談です。「DDSとはどんな再生手法ですか?」(メールによるご相談事例)

▼A.109

DDSとは、デット・デット・スワップの略で既存の借入金を劣後ローンとして借り換える手法の事です。

劣後ローンとは、他の債務よりも債務弁済の順位が劣る借入金の事であり、万が一貸付先の会社が解散や破産などをした場合に、支払順位が低くなっているため、通常の債権への支払が終わった後に、初めて資産の分配を受けられるという事です。

劣後ローンの中でも一定の要件を満たす資本的劣後ローンは、金融機関内で資本とみなされるため、従前より良い条件での融資を受けられる可能性があります。但し金融機関からDDS(デット・デット・スワップ)を受ける場合には、特定の財務指標を一定数値以上に維持しなければ、優遇措置が取り消されるなどの特約(コベナンツ:資金供給側の不利益が起きた場合に契約解除や条件の変更ができるように契約条項中に盛り込まれる制限条項あるいは成約条項)が課される可能性がありますので事前に必ず確認して下さい。