▼Q.110 愛知県の方からのご相談です。「経営改善計画書を作成し、銀行に提出しています。売上も利益も、徐々に改善するようにしたのですが、なかなかその通りになりません。銀行からも指摘されるようになりました。どうすればよいでしょうか?」(メールによるご相談事例)

▼A.110

一般的には、計画に対する達成度は売上でも利益でも、計画値に対して80%は欲しい、と言われています。

しかし、このご時世で達成し続けることは簡単なことではありません。
また、どうしても経営者は売上を拡大したいと思うものですが、単に売上を大きく増やしていく計画を立てたところで、達成できなければ利益が足りず資金不足に、達成できても売上増⇒運転資金増の資金負担を賄えずやっぱり資金不足になっている計画が非常に多いです。

損益の計画だけで経営計画とする事自体が危険であることにご注意下さい。一方、コンサルタントや税理士が作成するものは、「銀行の基準に合わせる」ことに力点を置き過ぎてしまい、始めから実現不可能な利益を求める内容になりがちです。

何度も、というわけにはいかないにせよ、計画の再作成自体は可能ですので、改めて正しく、資金繰りにも配慮された経営改善計画書を作成し、銀行への交渉に臨まれるのがよいでしょう。それに際して、コンサルタントを使うのならば、重ね重ね「銀行目線での」計画を一方的に作られることにならないよう、慎重に現実性を測って下さい。

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