ある会社の1コマ <中空バルーンの製品応用>

8月も残りわずかとなりましたが、まだまだ暑い日が続いておりますので熱中症対策は万全に行ってください。

今回は、『中空バルーンの製品への応用』についてお話をさせて頂きます。

G社は、(【FRP】プラスチック製品)の浴槽製造を行っています。
展示会で知り合ったD社より断熱塗料の紹介をして頂きました。
塗料の中には、セラミック中空バルーンを入れることで断熱性能をUPさせているのと説明でした。

G社は、浴槽の保温効果をあげるために断熱塗料の活用方法を検討。
浴槽の表面、裏面に塗布しましたが作業効率、コスト、耐久性の面でNGでした。

ベース樹脂を変更しないと応用は出来ないと考え、樹脂メーカーと中空バルーン入り樹脂の開発を行いました。

バルーン入り樹脂を2層目に塗布し製品製造を行いました。
作業効率、コスト、耐久性の面で問題なく保温効果テストを実施したのですが
効果はあるものの大きな差が確認できないと採用にはなりませんでした。

しかし、製品表面のガラス目が消え、従来品との光沢の差が確認できました。
製品の表面は、非常に重要です。

品質向上は勿論ですが製品修正、仕上げの時間が大幅に短縮でき
トータルコストも削減できました。

さらにバルーン入り樹脂の販売も行うこともできました。

自社の今の製造方法、工程、材料などの基本を守ることは重要ですが、新たな発想で効率をあげることも重要です。

1点にとらわれることなく幅広く情報収集を行なう。さらに、トライ&エラーにて自社ノウハウを構築してみてください。新たな事業の柱になる可能性があります。