▼Q.144 岐阜県の方からのご相談です。「金融機関から融資の提案を受けた際にタイボーという言葉がでてきました。タイボーとはなにか教えてください」(メールによるご相談事例)

▼A.144

TIBORとは『Tokyo Interbank Offered Rate』の略で、東京の銀行間取引金利のことをいい、一般的には指定された複数の有力銀行から報告されたレートを全国銀行協会が集計し毎営業日発表している全銀協TIBORの事を指します。

TIBORには無担保コール市場の実勢を反映した日本円TIBORと本邦オフショア市場の実勢を反映したユーロ円TIBORの2種類があり、それぞれ1週間もの1ヶ月~12ヶ月ものの13種類が公表されています。日本円TIBORは15金融機関、ユーロ円TIBORは14金融機関の呈示した金利から上位2行と下位2行の値を除いた単純平均により求められます。
TIBORは東京の銀行間取引金利のことであることから「三井住友銀行TIBOR」といえば三井住友銀行が東京のインターバンク市場で呈示したレートを指し、「みずほ銀行TIBOR」「三菱東京UFJ銀行TIBOR」などとは異なるレートとなる。こうした各銀行個別のTIBORは、全銀協TIBORとは異なる条件となるため、呈示した銀行は「Our TIBOR」などの呼称を用いることで区別しております。金融機関様は短期資金の提案時に金利について、短プラ(短期プライムレート=最優遇貸出金利)またはTIBORを提示して提案しているのです。