ある会社の1コマ <炭素繊維製品受注>

M社は、本社を九州、営業所を名古屋におく、プラスチック成形(FRP)会社です。

ある日、M社に対して運送会社向け冷蔵BOXの生産依頼がきました。
安定的な受注が見込めるため、本社・協力工場と連携し生産をすることにしました。
(生産は九州の協力工場で行い、(M社)本社が品質管理をすることとしました)

製品の仕様は、FRP仕様ですがガラス繊維と炭素繊維の組み合わせです。
軽量化、高強度の特徴を活かした製品です。

大型製品、短納期、初トライと問題点は多々あります。
試作トライを行い、メーカーからも承認を頂き量産が開始されました。

炭素繊維は、クロス(平織)を使用しましたので気泡の問題、クロス目が製品表面に浮かび出るなどの不具合が発生しました。

不具合箇所については、お客様の所に出向き、問題点の確認、今後の体制について協議を行いました。
しかし、その後も何度も納入を致しましたが製品は悪くなる一方で、生産場所の変更なども検討しましたが納期がなく対応できませんでした。
 結局、名古屋営業所の私を含む3名がお客様の工場に入り、お客様にも協力を頂き、修正を行い出荷致しました。

お客様には、私どもが不良を出したにもかかわらず協力を頂いた上、お礼の言葉まで頂きました。
炭素繊維製品の量産を行うことは、重要ですが更なる体制強化を行い、受注する必要性を痛感いたしました。

客先からは、不良に対するフォロー体制を評価頂きその後も多くの受注を頂きました。
クレームを出さない仕組みを作る事が重要ですが出してしまった場合の対処も重要です。