▼Q.167 条件変更(リスケジュール)の条件について、 取引している各銀行の内、一つが自分の融資は返済してくれと言って話が進みません。

▼Q.167

特に、返済資金が特定されている短期融資について、このようなことが起こり得ます。

銀行の立場で言えば、融資実行時の審査(稟議)で認可した人間の責任問題になり得るためです。
長期分割返済の場合は全体のキャッシュフローからの返済と解釈されるため、リスケも已む無きものですが、短期資金で返済原資が特定され、間違いなく返済可能という前提条件がある融資は、少し事情が異なります。

銀行としては
「融資自体が難しい中、何とか確実に返せることを稟議で証明して貸しているのに、それが返せないなんて」と、
裏切られたような気持ちになっていることが大半です。

対応は状況によってマチマチですが、その融資も本当にリスケが必要か、それによって会社が本当に立ち直れるのかという通常の説明の他、該当の融資が実行された時点ではリスケは全く想定されていなかったが、その後に状況が大きく変わり、どうしても全てに対するリスケが必要になった経緯を伝えるのがよいでしょう。