ある会社の1コマ <年始資金ショート>

2016年もあと少しとなりました。
気温も下がりインフルエンザの方も増えてきているようですので
体調管理にはお気をつけください

今回は、私が経験した年始資金ショートについてのお話をさせて頂きます。

M社は、九州を拠点にするFRP製造メーカーです。
12月の中旬、次月資金繰りを確認していたところ、1月末の資金が不足することが判明致しました。

通常でしたら銀行に相談し、融資相談を行うところですが9月に融資を受けていたので
申込をためらっておりました。
何とか自社内で確保できないか?と検討をおこないました。
しかし資金確保は小額で年末も近づいておりましたので役員一同、話し合いを行い
年明けに銀行担当者に融資申し込みをおこなうことで決定しました。

年が明けて担当者に相談したのですが『相談するのが遅い』と一喝されました。
担当者は、1月中旬に1週間の休みを予定しており、とても1月末までの融資には
間に合わないと言われました。

途方にくれていると担当者が段取りをしてくれ、
今月末融資実行は、難しいが2月初旬までに保証協会付融資を検討するとの回答でした。

1年間の資金繰表を作成し、どこで資金がショートするのか?を絶えず精査し、
売上確保、経費削減などの対策をおこなうと同時に金融機関に対して、あらかじめ相談をしておく必要があります。

早めに対応を行うことで対応策は多くなりますが直近の対応では、対策は限られてきます。
再度、自社の体制を見直し実行してみてください。
様々な方に相談をして自社の最適化をおこなうことも重要です。