▼Q.202 現在、リスケ中で金融機関に更新に行きましたが格付けが『破綻懸念先』になっているとハッキリ言われました。経営改善書(実抜)の提出を要求されました。どのような対応をすればよろしいでしょうか?

▼A.202

まずは、『破綻懸念先とは、現状、経営破綻の状況にはないが、経営難の状態にあり、経営改善計画等の進捗状況が芳しくなく、
今後、経営破綻に陥る可能性が大きいと認められる債務者(金融機関等の支援継続中の債務者を含む)をいう。
具体的には、現状、事業を継続しているが、実質債務超過の状態に陥っており、
業況が著しく低調で貸出金が延滞状態にあるなど元本及び利息の最終の回収について重大な懸念があり、
従って損失の発生の可能性が高い状況で、今後、経営破綻に陥る可能性が大きいと認められる債務者をいう。』

金融庁も格付け重視ではなく、地域金融の役目の重要性を各項目で提示しているのですが金融機関によっては、
格付けに基き対応を行っておる先も多く存在します。
今回の経営改善書(実抜)は、「実現性の高い抜本的な経営改善計画書」のことです。
つまりは、企業の経営改善がこの計画であれば具現化されるであろうという計画書になります。
この計画作成は、自社で行ってもよろしいですし、
認定支援機関(税理士、コンサル会社など)に依頼することも可能で費用も1/3負担で行えます。
各県に『経営改善支援センター』が開設されていますのでお問合せください。