▼Q.212 会社で借りている融資の返済ができず、延滞となっています。返済する意思はあるため、返済するためにこそ仕事に集中していたのですが、結果的に銀行からの連絡に答えないことがあったりしました。そのまま3ヶ月が経った頃、先日配達証明・内容証明の郵便で「このままでは法的措置をとる」内容の通知が来ました。連絡に答えなかったことは悪かったと思うのですが、このままだとどうなってしまうのでしょうか?また、どのように対応すればよいでしょうか?

▼A.212

借入を返済するためにこそお仕事を頑張るというのは至極当然のことですから、それ自体にいいも悪いもありません。しかし、貸し手である銀行は「債務者(借り手)の所在が不明になる」だけで全借入の一括返済を請求する権利を銀行取引約定書によって持っています。

3ヶ月間連絡に答えない、というのは銀行にとっては「このお客さんは逃げる気?」と認識され、延滞側は非常に不利な立場になります。
早急に一度銀行に訪問して、「悪意があって連絡を返さなかったわけではなく、今後は同様の状況をつくらない」「返済意思はある」ことを意思表示して、今後の善後策を協議するべきです。
延滞が3ヶ月続けば基本的に銀行は、保証協会の借入については代位弁済を行いますし、その銀行との関係が事故となります(原則債務者区分が破綻懸念先になります)。
謝罪するべき点は謝罪して、今後の返済計画が協議できれば、差押などの強硬な法的措置については大半が回避できます。