ある会社の1コマ <自社の強みを活かした事業拡大>

8月も残りわずかとなりました。
弊社の事務所は、地下鉄東山線 伏見駅から5分のところにあります。
近隣を歩いてみますと新しいビルの工事、足場をかけ改装を行っているビルが多くなったなーと感じます。

今回は、『自社の強みを活かした事業拡大』について話をさせて頂きます。
C社は、住宅用の外壁取り付け工事を行っております。住宅関連事業は、現在は好調ですが
人口減少に伴い、将来、減少することが様々な機関より発表されております。

C社は、事業拡大を行うため、まず現状の外壁工事(工程)の見直しをしました。
外壁工事は、施工を外注に任しているため、職人の減少、品質のばらつきにより思うように工程が進みません。
そこで現場にて加工を行うのではなく、設備を導入しあらかじめ工場で加工し、効率化を図ることにしました。熟練職人も必要なく均一な商品提供が行えるようになりました。

次にどのような市場をターゲットにしていくかという点ですがやはり外壁での技術力はありますので外壁塗装を行うこととしました。
外装塗装は、競合が多く値崩れもおきやすいため特徴をいかに出すのかの検討を行いました。値段ではなく品質で戦えないか!!といった検討です。
外壁を数十年やってきていますので物を見れば問題点を即座に把握でき対策も提案できます。
市場調査を行うと、外壁塗装を実施されたお客様は、100%満足していないといった声が聞こえてきました。ただ塗装し、安かろう!悪かろう!といった工事がまだあります。

C社としては、施主さまに外壁の現状と問題点を説明し、対策の提案を丁寧に行う作戦です。
地域を絞り、丁寧な地域密着営業を行うことで、事業の柱を築くことができました。

自社の特徴を正確に把握し、どのようにすれば特徴を活かせるのかを考え実行した結果が
新たな事業拡大につながりました。
少子化、人口減少により市場規模の縮小が予想されますので企業の将来像を考えておく必要があります。