『 キャビネットの製造工夫 』 -2018年02月21日号

今回は、『キャビネットの製造工夫』についてお話をさせて頂きます。

M社は、プラスチック製造販売を行っています。
FRP用生産型に関しては、品質に定評があり大手通信会社と共同特許を出しているK社より通信用キャビネットの生産型の受注がありました。

K社と打合を進めていき製品も受注することになりました。
製品は、集合住宅で使用する光ファイバー用のキャビネット(外部使用)で箱形状です。内部温度が上昇すると光ファイバーケーブルが断線するため温度上昇を抑えるフィルム等を中に埋め込んで差別化を図っております。

キャビネットは、5パーツで1セットであり、生産型だけでも15型あり、場所の確保、人員配置、材料・部材置き場で苦慮しました。
納期が短いため生産しながら工夫をしていきました。

  • 型と工場内に色テープを貼り、工程が誰でもわかるようにしました。
  • 取付部品、ナット、ボルトなどは、必要数量をあらかじめ作業ケース に入れ2次加工しやすくしました。
    (ボルト・ナットは、何ヶではなく何gで管理しておりました)
  • 工程にあわせ作業台も準備しました。

※当初苦労したのは、作業をする人が自分は何をしなければならないのかを把握してもらうことです。
全工程と流れが十分理解されていなかったことが原因でロスが発生しておりました。
また、K社からの仕様、品質なども明確でなかったため打合せをしながら生産でしたので苦労しました。
その中でも効率・品質向上を目指し、1つ1つ提案を行い解決していきました。

K社及び大手通信会社には、対応力を認めていただき、その後も新たな型、製品の受注を頂きました。

社内で工夫改善を進めていくことは非常に重要ですが顧客の要望を的確に把握していくことが重要だと認識いたしました。

顧客からの要望は、打合せを重ね十分な理解をして仕事を進めていきましょう!

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