ある会社の1コマ <女性の活用>

朝夕は、かなり冷え込んできました。昼と気温差がありますので服装に困る日も多くなってきました。体調管理には、くれぐれもご注意ください。

今回も私が経験したことをもとにお話をさせて頂きます。

M社は、プラスチック製浴槽などの型・製品を手がけていると同時に塗料開発メーカーと一緒に断熱、遮熱塗料の開発販売なども行っています。

受注が増加し、総動員で生産を行なっていました。
中小企業ですので社長以下、役員も現場で生産に追われていました。
生産が追いつかず、徹夜作業後にお客様の工場の納品をしておりました。
しかし、連日の疲労がたたり、運送途中で経理担当役員が高速道路上で事故を起こしてしまいました。
トラックは、大破しましたが本人は、無事でした。

こんな状態で生産を続けていたらいずれ会社は、崩壊してしまうと考え人員の増員と生産の一部外注委託を行ないました。

増員した中には、経理担当の女性も含まれていました。
女性は、40代半ばで経理の経験があり、順調に仕事をこなしていきました。
在庫管理、製品の出荷などで工場とも交流が増えていきました。

ある日、女性社員より工場の生産が忙しそうですので手伝いましょうか? との申し出がありました。
あまり期待はしていませんでしたが最初は、組立の補助からやってもらうことになりました。非常に機転が利く人で次々に作業をこなしていきました。
気づいてみると成形作業までこなしていました。

工場は、男性でないと、といった思い込みがありました。
一人の女性社員により、考え方が大きく変わりました。
今まで『適材適所』といっていた自分が恥ずかしかったです。

やはり日本の中では、上記のような思い込みが多くみられます。
適材適所を本当の意味で考えていかなければならないと思います。

自社を見直すヒントにして頂ければ幸いです。