『 金融機関が少しずつ変わってきている 』 -2019年01月16日号

今回は、『金融機関が少しずつ変わってきている』についてお話をさ
せて頂きます。

昨年末より融資の相談(2,500万円)で金融機関と打合せを行ないました。
地銀2社、信用金庫1社、信用組合1社に対して同様の情報提供を行い設備資金の提案を依頼しました。

以前の借入状況などにより提案内容が違っておりました。

  • 地銀Aは、すべてプロパー融資で対応し、金利も他行と同様でした。
    地銀Aは、新規で来訪され、融資提案があり、今回2回目の融資でした。担当者及び支店長も来訪され積極的でした。
    提示条件は、すべてプロパー融資で金利もメインバンクより少し低いものでした。
  • 地銀Bは、従来からの取引でメインバンクです。担当者が代わり、訪問・提案が少なくなっていました。さらにメインバンクだから自社に相談があるだろうといった姿勢に見えました。
    さらに保証協会付融資しか出来ないとの回答でした。
  • 信用金庫Cは、サブメインとして出来ること出来ないことを明確に言ってくれる担当者です。今回の案件は、メインでないと自社は、保証協会付の提案しか出来ません。しかし、今回は無理だと思われますが次回は、プロパー融資提案を出来ると思う。さらに決算書の内容の深堀、今後の会社方針・方向性・人材育成・狙うべき市場なども詳しく聞き取りを行ないます。
  • 信用組合Dは、取引先からの紹介で店舗が近いといった条件もあり融資相談を行ない提示して頂きました。
    プロパー融資で地銀Aとほぼ同一条件でした。融資取引の実績はありません。

結果、地銀Aに融資依頼をしました。
過去も含めた借入状況の差はありますが各金融機関(特にメイン金融機関)の対応には、驚かされました。
メインとかサブなどは、なくなってきているとはいえ、各金融機関ではまだ、残っていると思います。

「事業性評価」融資も増加している銀行も増えてきております。
また、多くの金融機関では、次年(2019年)は、金利を上げるよう本部から指導を受けているそうです。

金融機関は、経済産業省が「ローカルベンチマーク」を、金融庁が「事業性評価」を推進する中、「知的資産経営」の重要性がますま
す高くなっており金融機関及び担当者の資質が問われてきております。

金融機関も変わっていかなければなりませんが経営者も変わらなければなりません。

自社の知的資産の洗出しを行なってみて下さい。
その上でどの金融機関と取引するのかを検討してください。

この内容が今後の経営にお役立ちできれば幸いです。

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