ある会社の1コマ <材料は発注>

今年は、暖冬などといわれますが大寒を超え寒い日が続いています。
インフルエンザ患者が急増しておりますのでご注意ください。

M社は、プラスチック製浴槽などの型・製品を手がけていると同時に塗料開発メーカーと一緒に断熱、遮熱塗料の開発販売なども行っています。

提案型営業をモットーとしているため、小ロット多品種の受注が多くなっております。

以前は、浴槽など同じ形状の製品を多量に製造していたため材料である樹脂・ガラス繊維も一括で納入していました。
特に樹脂は、一斗缶(18kg/缶)ではなく、ドラム缶(200kg/ドラム)出納入していました。
小ロット多品種の場合は、製品によって性能が異なりますので使用する材料もそれぞれ違ってきます。

樹脂も同様ですので多くの品番の在庫を管理する必要があります。
現場は、以前同様にドラム缶で注文し、管理をしておりました。
移動、置き場には苦慮しておりました。
(これが当たり前といった考え方です)

M社は、全社員を集め工場の効率化を図る取り組みを始めました。
その中で繁忙期に工場の手伝いを行なった経験がある経理の女性社員が材料の管理について疑問を投げかけました。
ドラム缶は、重たい上、移動が困難、置き場にも困る、内容量が不明確などの問題があり、一斗缶(18kg/缶)に変更してほしいとの要望がありました。

工場で作業を行なっている社員からすると当たり前ですが他の人から見ると当たり前ではないのです。
ドラム缶は、運送会社も大変だったようです。また、運送会社のトラックからおろす場合もフォークリフトなどが必要で安全面でも問題がありました。

メーカーと最低発注ロット、価格などの交渉を行い、一斗缶(18kg/缶)に変更して頂きました。

在庫の管理、移動などで作業効率は大幅に改善されました。
当たり前が現場効率の低下を招いている点もあるかと思いますので他部門との交流も含め意見交換を行なってみてはいかがでしょうか?