▼Q.313 リスケジュールを数年前より実施、半年ごとに継続しているのですが今回、銀行の融資担当者より「今回から、条件変更の取扱手数料をいただきます」と言われました。事前に説明があったわけでもないし、その銀行のH.P.を見ても 「条件変更取扱手数料」というものは記載がありません。しかし、提示された手数料は10万円を大きく超えるものであって、売上数千万円の個人事業にとっては小さな金額ではありません。支払いをしなくては、条件変更の継続はできないものでしょうか?

▼A.313

「条件変更取扱手数料」、またはそれに類する手数料はここ数年で規定された銀行が増えているのは事実です。

銀行によって様々ですが、借入一口に対して1~3万円程度が多いように感じています。
銀行のH.P.に記載している銀行もある一方で、私の知る銀行でも

「実は、何年も前から条件変更取扱手数料はある、が、顧客からいただくのも忍びなく、全て免除してきた」
「しかしながら、本部より手数料をいただくように、という指示が今期になって入っている」

という話もでてきています。
そんな中でどうするか…、ですが、

・銀行としてH.P.や書面等で明示されているのかどうか。明示されていない、できないということであればそれはこちらの知らないものであり、突然言われても無理がある。

・事前に言われているのであればともかく、押印・実行時に言われるのはあまりにも説明不足。次回以降はともかく、今回迄は免除をお願いしたい。

・手数料を支払うことで資金繰りや返済金額がかえってタイトになるとしたら、その手数料は免除できるものならば
 免除してくれた方が、資金繰りは楽になる・返済金額がむしろ増えるといった辺りをアピールするべきでしょう。

手数料として銀行内部では規定があるとしても免除の余地はありますし、意地悪に言えば、銀行から「言えば手数料を払ってもらえる顧客」と一方的に思われてしまっただけ、という可能性もあります。

銀行によっては、「本当に払っていただかないと、処理ができない」こともありますが、まずは一方的かつ突然の手数料の支払いは交渉してよい、と考えます。