「信用保証の縮小と、自社における信用保証の現状把握」

先日(2012.06月上旬)、読売新聞で「中小企業融資100%保証、経産省が廃止検討」という記事が掲載されました。
100%保証が縮小されるというものです。

これに対して、週刊ダイヤモンドで「中小企業対策廃止路線の裏で激化する政府内の困った対立」と題して、中小企業庁が100%保証は継続されると訴えている、としています。
政治的な絡みがあるから躍起になっているとされています。

平成19年の10月以降、責任共有制度によって、100%保証が80%保証になっている事実がありますので、100%保証の縮小は否めませんが、平成25年3月の円滑化法終了もあることから、中小企業にとっては、少しでも長く100%保証が継続されることを望まれます。

中小企業のほとんどは、融資を受ける際に、信用保証協会付きの融資で受けていることと思います。
そこで、今一度、自社がどういった制度の信用保証を受けているのか、を確認してみてください。
普通の一般枠なのか、セーフティネット枠なのか、経営革新の枠なのか、まずは現状の把握をしてみてください。

そうすることで、今、どの枠をいくら使っているか、が見えてきます。
枠をうまく意識して使うことで、通常の2倍にも3倍にも枠を大きくすることも可能です。
(例えば、無担保枠8,000万円であれば、1億6,000万円にも、2億4,000万円にすることも可能です)

ぜひ、現状を踏まえたうえで、金融対策をとってみてください。

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