コラム:職場の雰囲気

ある飲食店に行った時の、一コマです。お店に入り、「何を食べようか」と考えていると、厨房の方から大きな声がします。若い店長がパートタイマー風の女性の方を怒鳴っているのです。

客席まで聞こえるような大きな声なので、内容も聞こえてくるのですが、ちょっと注意や指摘のレベルではなく、明らかに人格否定までするような内容です。耳をふさぎたくなるような内容で、嫌な気持ちになった事だけは印象に残りました。

その後、注文を取りに来てくれたり、別のお客様の対応では、若い店長も怒鳴られていた女性の方も、笑顔で接してくれました。でも、奥に行くと、また怒鳴り声が・・・と言う繰り返し。

いくら目の前に来る時だけ、笑顔で接してくれても、「あの店長、何か別の悩み事でもあるのかな?」と思ったり、「女性の方は、あそこまで精神的に追い込まれて大丈夫なのかなあ」と思ったりするなどが頭をよぎり、ゆっくりと落ち着いて食事が出来る雰囲気ではありませんでした。周りのお客様も、落ち着かない様子です。

以上はあくまで、私の体験談です。状況を分からないので、この体験談だけで、「この店長が悪い」と一方的に判断は出来ません。しかし、私を含めたお客様が、嫌な気持ちになったり、落ち着いて食事ができなかったりとした事は実際にあった事です。

ここで何が言いたいかというと、「職場の雰囲気がお客様にも伝わる」と言う事です。いくら表面的だけ(お客様に接する時だけ)繕っても、それは伝わってしまうのです。上の例では、嫌な気持ちになったり、落ち着いて食事が出来ない状態になったりすると、次に来店する可能性は下がり、売上減の原因にもなっていくかもしれないのです。

上記は、飲食店の例でしたが、これはその他の業種でも多かれ少なかれ「職場の雰囲気」が業績に影響を及ぼす事は良くある事です。決して、なれ合いの関係や仲良しになれと言う意味ではなく、良い意味での「職場の雰囲気作り」をすることは、働く環境としても、それを通じた業績への影響を考えても良い事だと思うのです。


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