得意分野を伸ばす

最近、人前で話すことは多くあります。特に、セミナーや講演会の依頼を受けることも多くなってきました。しかし、学生時代の友人が、私が大勢の人の前で講演などをしていると聞いたら、驚いてひっくり返るかもしれません。それほど、人前で話すのが苦手でした。

では、なぜ、今はある程度は、人前で話せるようになったかと言うと、様々な理由はありますが、その中でも【得意分野を活用した】という点もあります。通常、不得意分野得意は「克服」をしようとしますが、それは難易度が高いのです。よって「無理に克服」としたのでなく得意なことを伸ばそうと考えました。

文章を書いたり、物語を作ったりするのは好きな方だったので、セミナーや講演の内容も「物語化して、それを語るだけ」でOKと言う状態にしたのです。これによって、物語になっているので、緊張しても何を話すか明確なので話が飛んでしまうことを避けられますし、聞いていただく人にとっても分かりやすい話が出来るようになったのです。このように、徐々に人前で話すことに慣れ、今では、克服どころかセミナーや得意分野になりました。

これは会社の成長を考える時の思考法でも同じようなことが言えます。会社の経営戦略を策定するときに、まずは会社の現状分析のため、会社の「強み」「弱み」などを把握していきます。SWOT分析と言われるものです。

その時に、「弱み」を解消しようとすることもありますが、これは難易度が高いです。もちろん、「弱み」の改善をしようとすることは良い事ですが、「強み」を伸ばす方が難易度が低いということになります。よって、こちらを優先したほうが良い場合が多くなります。そうすることによって、実は「弱み=不得意分野」の改善、克服にもつながっていくことは多いのです。ぜひ、経営戦略を策定する時、「強み」「弱み」の分析を行ってみてください。

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