【用語集】付加価値

付加価値とは、企業が事業活動を通じて新たに生み出した価値のことをいい、次のような計算式で算出される。

■計算式

  • (日銀方式): 付加価値=経常利益+人件費+金融費用+租税公課+減価償却費
  • (経産省方式): 粗付加価値=実質金融費用+当期純利益+人件費+租税公課+減価償却費
  • (中小企業庁方式): 加工高(粗付加価値)=生産高-外部購入価額
  • (財務省方式): 付加価値=役員報酬+従業員給料手当+福利費+動産・不動産賃借料+支払利息割引料+営業利益+租税公課

企業は生産活動や販売活動などを通じて利益を上げるばかりでなく、人材を雇用したり、税負担や金利負担を賄ったりすることで社会的にさらに貢献している。

これらは企業が存在しなければ生み出されない価値であり、利益にこれらの要素を加味することで企業が存在することで生み出す価値を明確にしている。付加価値に占める人件費の割合を労働分配率、租税公課の割合を租税分配率、それら以外の割合を資本分配率という。