「ストップ!クレジットカード現金化」

名古屋オフィスのコンサルタント坂(ばん)が中小企業の現場で起きていることを書いていきます。
今回の記事では「ストップ!クレジットカード現金化」について記載いたします。

貸金業法の改正(借入が、個人の年収の3分の1までに制限される総量規制が実施)で、実際、借りるところがなくなり、困っている方もみえます。大阪府の橋本知事も貸金特区構想を打ち出していたこともありました。

借り手も困っていますが、貸し手も困っています。貸したくても貸せない。
そこで出てきたのが、クレジットカードのショッピング枠を利用する方法です。

やり方としては、「売り手」が、安価な「商品」を、「買い手」に高額で販売し、クレジットカードで決済させます。
そして、「売り手」はクレジット会社からの入金された金額の8~9割程度を「買い手」にキャッシュバックする、というものです。
「商品」を販売し、クレジット会社の資金を利用することで、「売り手」は手数料収入を得ることができます。

クレジットカードのキャッシング枠はいっぱいでも、ショッピング枠は残っていることがあり、ここに目を付けたのですね。

もちろん、このやり方は、クレジット会社の規約に反しているでしょうし、「売り手」は実質的に高利の貸金業と同様とみなされる可能性が高いですし、「買い手」も共犯とみなされてしまうかもしれません。

現状の法律では、国としても対応が困難といった事情もあるようですが、ブラックに近いグレーゾーンへ足を踏み入れるのは、「売り手」・「買い手」の双方に留まってもらいたいものです。

▼参考URL(消費者庁のサイトより)http://www.caa.go.jp/credit/