▼Q.15 悪い噂を聞いた企業の手形の取り扱いについて知りたい

悪い噂を聞いた企業の手形は
1.早く取立に出した方がいい
2.大きい銀行や格付けのいい銀行に取立を依頼した方がいい
3.手形を振り出した会社の社長や経理担当の人と親しくなるといい
なぜなら、当座預金がゼロならいけないけどいくらか残金があれば以上の3点のいずれかで、取立が出来る場合があるとの事でした。本当なんでしょうか?
(メールによるご相談事例)

▼A.15

いずれも違います。

手形の支払期日、もしくはそれ以前に、手形振出人の当座預金不足で不渡りが起きた場合、銀行に取立に出すのが早くても遅くても、取立に出す銀行が良い銀行でも、全く関係なく手形は不渡りで返却されます。
手形を振り出した会社の社長や経理の人と親しくなるのは、少しはいい方法かもしれません。親しく付き合っているうちに、自分の会社の業績悪化、資金繰難の情報をポロッともらしてくれるかもしれないからです。そういった場合は、手形が不渡りになる前に、早期支払いの交渉など、何らかの手を打てるかもしれないからです。
しかしあまり期待出来る方法ではありません。