『 取引先金融機関への定期的な訪問を 』 -2015年07月01日号
M社は、倒産の危機に直面致しました。
取引銀行Hからは、事情説明を何度も求められました。
担当者の方からは、『どうして行くんだ!!』『返済計画は』と詰め寄られました。
金融機関からは、毎日提出書類を要求されました。
ただ、M社の取引先からは、技術力を認められ受注は拡大しておりました。
ある日、取引先金融機関支店長がこられ、『5000万円の融資を準備した。御社の技術力で会社を立て直せ!!』といわれました。
経営陣は、この言葉に唖然としました。
取引先金融機関には、毎月(試算表、資金繰り表、受注情況など)報告に伺いました。
返済が進めば追加融資もスムーズに出して頂きました。
担当者は、毎期報告に来ていただけるので情況がわかり助かるとよく言われました。
勿論、新規受注などの報告もしましたが失墜報告もしました。
そのような態度が評価されました。信頼の構築です。
経営者としては、銀行に訪問したくない、悪い報告はしたくないと思われるでしょうが定期的な訪問をして真実を報告することで金融機関の協力を仰ぐことは重要です。
会社の姿勢を金融機関に把握してもらうのです。
業績報告は、担当者は勿論ですが融資責任者、支店長も行うべきです。
さらに保証協会にも1回/年 決算書の内容を報告しておくことも重要です。
資金繰りに困ったから訪問するでは、金融機関に認められないケースが多いです。
自社の分析を行う意味でも訪問をしてみてはいかがですか?
また、銀行の自社への見方もわかってきます。
今回の内容が皆様の参考になれば幸いです。
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