「 『経営ができる人と、社長業をしたい人は違う』について 」 名古屋熱血コンサルタントの日記Vol.107

皆様いかがお過ごしでしょうか?
「経営ができる人と、社長業をしたい人は違う」についてお話しさせていただきます。
「経営者」と「社長」は、同じ意味で使われることが多い言葉です。 しかし、実際の会社経営の現場を見ていると、両者には大きな違いがあります。
それは、経営者は経営ができる人であり、社長は社長業をしたい人である、という違いです。
経営者は「会社を良くすること」を考える人
経営者とは、会社の未来を考え、必要な判断を行い、会社を継続・成長させる人です。
経営者の関心は、自分が目立つことではありません。
- 会社がどうすれば利益を出せるか。
- 社員がどうすれば力を発揮できるか。
- お客様にどうすれば選ばれ続けるか。
- 資金繰りをどう安定させるか。
- 次の世代にどう会社をつなげるか。
こうしたことを考え、決断し、実行していくのが経営者です。つまり経営者は、会社を良くするために自分の役割を果たす人です。
時には嫌われる判断もしなければなりません。時には自分のやりたいことを我慢し、会社にとって必要な選択をしなければなりません。経営者に求められるのは、肩書きではなく、判断力と責任感です。
社長業をしたい人は「社長らしく見えること」に意識が向きやすい
一方で、社長という立場に強い憧れを持つ人もいます。もちろん、社長になること自体が悪いわけではありません。会社の代表として責任を負い、日々努力している社長はたくさんいます。
ただし注意したいのは、社長という肩書きや立場そのものが目的になってしまうことです。
「社長として見られたい」「自分の考えを通したい」「社員に指示する立場でいたい」「外では立派な経営者として振る舞いたい」「自分が中心でないと気が済まない」。このような意識が強くなると、経営よりも社長業が目的になってしまいます。
社長業とは、対外的な挨拶、会合への参加、肩書きとしての振る舞い、トップとしての存在感を示すことです。もちろん、それも必要な場面はあります。しかし、それだけでは会社は良くなりません。
経営者は数字を見る、社長業だけの人は雰囲気で判断する
経営者は、数字を見ます。 売上、粗利益、営業利益、資金繰り、借入金、返済額、人件費、在庫、固定費。会社の状態を数字で確認し、次の判断につなげます。
一方で、社長業だけに意識が向いている人は、感覚や雰囲気で判断しがちです。 「何となく売れている気がする」「忙しいから大丈夫だと思う」「社員が頑張っているから何とかなる」「今までも何とかなってきた」。こうした感覚だけの経営は危険です。
忙しい会社でも利益が残らないことはあります。売上が増えていても資金繰りが苦しくなることはあります。借入で一時的に回っていても、本業の収益力が弱ければ、いずれ限界が来ます。
経営者は、現実を数字で確認します。社長業だけの人は、現実を見ることを後回しにしがちです。
経営者は仕組みを作る、社長業だけの人は自分で抱え込む
経営者は、自分がいなくても会社が回る仕組みを作ろうとします。
- 社員が判断できる仕組み。
- 業務が属人化しない仕組み。
- 売上を安定させる仕組み。
- 資金繰りを早めに把握する仕組み。
- 問題が起きたときに共有される仕組み。
これらを整えることで、会社は少しずつ強くなります。
一方で、社長業だけの人は、何でも自分で抱え込みがちです。「自分がいないと決まらない」「自分が確認しないと不安」「社員には任せられない」「結局、自分がやった方が早い」。
この状態が続くと、会社は社長個人の能力に依存します。一見、社長が頑張っているように見えます。しかし、経営者の視点で見ると、これは会社の成長を止めている状態でもあります。
経営者は未来を見て、社長業だけの人は今の立場を守る
経営者は、未来を見ます。今の売上だけでなく、3年後、5年後の会社を考えます。今の社員だけでなく、次の幹部や後継者を考えます。今の資金繰りだけでなく、将来の投資や返済計画を考えます。
一方で、社長業だけに意識が向く人は、今の立場を守ることに力を使います。 自分の考えを否定されたくない。社員に意見されると面白くない。変化するよりも、今のやり方を続けたい。問題を指摘されると責められたように感じる。
この状態では、会社は変われません。経営者は、会社を良くするためなら自分の考えも変えます。社長業だけの人は、自分を守るために会社を変えられません。
社長であることより、経営者であることが大切
社長という肩書きは、会社の中の役職です。しかし、経営者であることは、会社に対する姿勢です。
社長であっても、経営ができていなければ会社は苦しくなります。反対に、肩書きが社長でなくても、会社全体を見て、数字を理解し、未来のために判断できる人は経営者です。
中小企業では、社長が経営者であることが理想です。ただし現実には、社長という役職に就いていても、経営者としての仕事に十分向き合えていないケースもあります。
大切なのは、社長らしく振る舞うことではありません。会社を継続させ、利益を残し、人を育て、未来へつなげることです。
最後に
経営者と社長の違いを一言で言えば、経営者は「経営ができる人」、社長は「社長業をしたい人」です。
もちろん、社長業も会社にとって必要な場面があります。代表として外部に出ること、社員の前に立つこと、会社の顔として振る舞いことも大切です。しかし、それだけでは経営とは言えません。
経営とは、会社の現状を正しく見て、数字を理解し、未来に向けて判断し、必要な行動を取ることです。
社長という肩書きに満足するのではなく、経営者として会社をどう良くしていくか。この視点を持てるかどうかが、会社の将来を大きく左右します。
社長である前に、経営者であること。それこそが、これからの中小企業に求められる大切な視点ではないでしょうか。
どんな些細な事でも大丈夫ですので是非エクステンド名古屋オフィスのヤマナカまでお気軽にご連絡下さい。
以 上

お問い合わせ
ご質問やご相談などお気軽にお問い合わせください

