ある会社の1コマ <受発注管理を改善することで社員意識の向上>
今年もあとわずかとなりました。名古屋では、雪もちらつく日があり例年より寒く感じる日々が続いております。
ノロウイルスやインフルエンザが流行しておりますので皆様体調管理にはお気をつけください。
今回は私の体験をもとに受発注管理についての話をさせて頂きます。
M社は、FRP製品(プラスチック製品)を顧客より受注生産を行っている会社です。
工場内を見渡すとどこに何があるのか、棚を設置していてもただ単に置いているだけでした。
使いやすさ、工程順に並べるといったことは行っておりませんでした。
作業者に確認すると今までこのようにやっていたからとの回答でした。
私も工場に入り製品の生産を行うとどこに何があるのかわからない状態でした。
いちいち誰かに聞かないと部品、材料を見つけられませんでした。
そこでまずは、工場作業者にはAという商品は何を何個使い、作業手順はどのようになっているのかを聞き取り調査を行いました。
そのうえで、棚を整理し、BOXを置き、表に表示し、作業をするところに部品、材料があるようにしました(移動時間をなくす)。物を取りに行く、探すといった手間を極力省くことを考えました。
発注元には、商品ごとの次月発注量を確認し、各部品、材料の使用料が明確になるよう資料整備を行いました。その日の使用料が明確になるため材料の入荷管理も同時に行えるようになりました。同時に月末には実棚を行い、実在庫を把握するとこで管理の重要性を作業者もわかってもらいました。
特に作業者自ら管理を行うことで、工場レイアウトを自分なりに考え使いやすくしたり
棚の位置を変えることで作業効率UPが行えました。自発的な姿勢に変わりました。
各人の能力は無限大のものがあります。
やり方、方法を指導することで自分たちなりの改善を行っていけるものです。
今の問題点を指摘し、皆で改善を行っていくという姿勢は、改善意識を向上させることに繋がります。
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