『 月次試算表の実績の精度を上げる 』 -2012年08月01日号

日本の会計期間は1年間です。

税務署が税金計算するために、そうなっています。
1年間分をまとめて損益計算して、税金計算しても、税務署は困りません。納税金額がわかれば良いですので。

ただし、企業側は、まとめて1年分を損益計算していては、12ヶ月間経たないと、その会計期間の損益状況がわかりません。

ですので、月々、試算表を作ります。

この月次試算表ですが、「試算」というくらいですので、いろいろな作り方があります。

現預金の入出金時に、売上・仕入等を計上する「現金主義」
現預金の取引とは別に売掛金・買掛金等を計上する「発生主義」

あなたの会社は「何主義」でしょうか?

月次試算表を作成するにあたっての目指すべき順序としては、大まかに

現金主義
発生主義
原価管理
部門別管理

と、いった具合になります。

しかも、これに加えてタイムリーでなければなりません。
データには鮮度が必要です。

そして、予算を設けて、予実管理や、差異分析につなげていきます。
こうした流れを、毎月、繰り返していきます。
(自計化までできると、尚、良いですね)

ここまでいったら、今一度、振り返ってみてください。
月次試算表の実績の精度はどうでしょうか?

売掛金と買掛金は計上されているけど、在庫(概算可)が計上されていないとか、社会保険料が未払計上されていないとか、部門別の区分が明確になっていないとか、まだまだ精度が上げられることがあると思います。

ここの精度を上げることで、見えてくる数字があります。
部門別を的確に区分することで、思ってもみなかったことがわかるかもしれません。

逆に言うと、この実績が正しいものでなければ、財務分析したところで、正しい指標を導くことはできません。

一旦、振り返って、実績の重要性を、再確認してみてはいかがでしょうか?

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