「リース会社への再リスケジュール交渉」
以前に、銀行系リース会社2社とへリスケジュール交渉をし、月額支払の金額を圧縮してもらいました。
1社(A社とします)については、3契約を調整していただき、早めに終わる2契約相当分の金額を、長く契約の残っている1契約の期間でならしてくれました。
もう1社(B社とします)については、早めに終わる1契約が終わるまで、もう一つの契約の金額を半額にしてもらいました。
半額してもらった分は、契約上、最終期日で一括で支払う形式になりましたが、当然、一括での支払いは困難と思われるため、その時に再交渉することで了承していただけました(リース会社として、契約期間を延ばすということはできないとのことで、こうした処理となりました)。
それで、B社はリスケジュール期間が終わり、1契約を残すのみとなり、支払金額も約定の金額に戻りました。A社は支払金額をならしてもらった状態でリスケジュール中です。
リース料の支払いが増えるタイミングで業績も回復すれば良かったのですが、なかなか、そううまくはいきませんでした。
手許資金を確保しなければなりませんので、もう一度、再リスケジュールの交渉をしに、2社に訪問しました。
各社とも、担当者が代わっていたこともあり、今までの経緯の説明と、現状の報告を、計画書や試算表等の書類を用いて丁寧に対応しました。
1回目のリスケジュールが「実績」となり、2社ともすぐに、1年間半額で対応していただけることとなりました。
最初のリスケジュールをおこなってもらう際は、3ヵ月通って実施していただいたことを思えば、とても良い対応をしていただきました。
これで、1年間の資金コントロールが可能となり、この減額分をうまく活用させていただき、銀行への返済にも充てることができそうです。
銀行リスケジュールの元金支払のときもそうですが、マイナス面ばかり考えるのではなく、その中での「実績」をうまく活用することで見えてくることがあります。
使えるものは何でも使っていきましょう。
また、リース契約のリスケジュールは延滞利息が付きます。そのため、リース料総額は、当然、増えます。場合によっては14.6%の利率となることもあります。
それでも短期の資金繰りが厳しい場合は、支払を繰り延べる必要があります。
半年や年間の月次資金繰り表を作成し、リスケジュールするタイミングを計ってみてください(リース料や借入返済にかかわらず、です)。
資金繰り表を作ってみれば、リスケジュールせざるを得ないタイミングかどうか、は一目瞭然です。時間は過ぎ去ってしまいますので、タイミングを逃さないでください。
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