▼Q.31 メインバンクの変更を検討していますが、どのような問題があるでしょうか?(メールによるご相談事例)

▼A.31

メインバンクの変更を検討されているとのことですが、相応の理由があることからかと思います。変更が必要不可欠であれば、変更していくことになるかと思いますが、変更のやり方にご留意ください。

借換えという手法は、メインバンク側からすると、とても嫌なことです。特に、銀行担当者は行内で責められることになります。そうなると担当者も人間ですので、感情的なってしまうこともあり得ます。そのため、今後、融資が出にくくなったり、回収に重点を置かれてしまったり、といったことが起こり得る可能性がございます。
そうならないためにも、「他行(新しくメインにしたい銀行)では、こういう提案を持ってきてくれているが、そちら(現在のメインバンク)はどういった提案が可能か」、といった具合に前以って聞くことで、同等以上の提案を提示できなければ、他行に借換えされてしまうかもしれない、と思ってもらうとよいでしょう。

別の手法としましては、新規の融資実行を受ける際に、現在のメインバンクでなく、他行での借入とするやり方がございます。現在のメインバンクの借入残高を減らしていく一方で、他行の借入残高を増額していく、というものです。
借換えと比べて、積極的にメインバンクを変更しようとしているといった印象は持たれにくいと思います。気が付いたときには、メインバンクでなくなっていた、といった流れでいけると感情的になりにくいと思われます。

いずれにせよ、まずは手元流動性を確保できる見通しが立つように、取り組んでください。