▼Q.44 債務超過の親の会社を継ぐことになりそうです。どのようなことに気をつけたら良いでしょうか?(メールによるご相談事例)
▼A.44
債務超過という事は全て他人のお金で会社が成り立っている状態という事です。別名倒産状態ともいいます。
中小企業の場合は決算書の債務超過ではなく役員借入金等一部の内容については純資産に組入れる事が可能となる為、組込み後の実態で債務超過かどうかで企業の評価が大きく変わります。
実態で債務超過であれば、金融機関からの借入が原則難しくなります。また仕入先からの与信判断にも影響してくるため、商売の条件も厳しく要件がつけられる事があります。
それを回避する手段としてはいち早く経営改善計画を立案し、債務超過の状態からあと何年でどの様に脱出していくのか示し、金融機関や仕入先など利害関係者へ説明を行い継続的な取引支援を執りつける事です。
これまでは親の会社であったかもしれませんが、継いだ瞬間からあなたが経営者ですので、あなたの経営者としての力量を利害関係者は診てきます。同じ会社で立直す覚悟が無ければ継がないという選択肢もあります。
その際、事業を別の手段で残していきたいというのであれば、事業再生の専門家へご相談ください。
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