▼Q.123 三重県の方からのご相談です。「手形支払いをやめたいのですがどのような方法がありますか?」(メールによるご相談事例)

▼A.123

手形にはメリットよりもデメリットが多く、手形の振り出しはやめるべきです。

しかし、わかってはいてもやめられないというのが手形の現実です。

突然手形の振り出しをやめると、資金繰りが急に悪化して支払い困難に陥ってしまいます。そこで、まずやることは手形の裏書譲渡による支払いです。次に、仕入先に対して据置払いにしてもらうよう交渉することです。

据置払いとは、手形を振り出して買掛金を支払う代わりに、手形を振り出さずに、その支払手形のサイトを買掛金として据え置いてから現金で支払うという方法です。支払いサイトをこれまでの手形のサイトよりも短くすれば可能となるはずです。

例えば、これまでの支払条件が月末締め翌月末に3カ月サイトの手形払いであったとします。これだと締め日から4カ月後に仕入先はキャッシュを手にすることになります。これを月末締め3カ月後あるいは3.5カ月後に現金払いにするのです。そうすれば仕入先は、1カ月または0.5月早くキャッシュを手にすることができるようになります。そして据置きの期間を段々短くしていき、最終的には現金払いができるようにすることです。

資金繰計画を立て、着実に実行していくことが重要です。
また、仕入先に対して、売掛債権担保融資保証制度を使って、債権を担保に融資を受けることを承諾することで、据置払いにしてもらうという方法も考えられます。

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