『リスケジュールの目的は何か?』

3月も終わりを迎え、アベノミクスへの期待感で日経平均株価も昨対比24%UPだそうだ。日本では3月を一区切りという文化がある為、様々な事が4月から切替わる。中小企業金融円滑化法の終了もその一つであり、中小企業淘汰の幕が切って落とされようとしている。

『リスケジュールの目的は何か?』

中小企業金融円滑化法が施行される3年4ヶ月以前は借入金のリスケジュール(条件変更)というのが制度としてはあったものの、一般的には認知されてこなかった。それが中小企業金融円滑化法が施行されて、資金繰りを楽にする手段として一気に世の中へ普及していった。

この手段として広めてしまった事に中小企業金融円滑化法の失敗の原因があり、手段の目的化といわれる典型的な例であろう。

ではリスケジュールの目的は何か?当然ながら企業の業績を回復させる事である。ではどの様にして業績を回復させるのか?

企業が苦境に陥った要因は外部要因・内部要因と様々あるだろうが、その多くは内部要因にある事がほとんど。経営者自身が過去の意思決定の結果である決算書と現状のビジネスモデルを素直に振返りをして、お客さまの為に何が出来、参入障壁が高いビジネスモデルへと企業を変えていく必要がある。

その為には経営者自身のものの考え方を変えて、行動を変える必要がある。

即ち、経営者が自分自身をリスケジュールする覚悟があるがどうか?が問われている。

経営者自身のリスケジュールが出来なければ、本当の意味での業績を回復させる事は出来ないのである。

自分自身がリスケジュール出来てこそ、相手に対してもリスケジュールの依頼が出来、少しずつではあるが失った信頼関係を取り戻す事が出来るのです。

奥田 雄二


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