『 中小企業等事業再構築促進事業 』 -2021年02月10日号

今回は経済産業省から発表されている中小企業等事業再構築促進事業について、お話させていただきます。
 
この事業は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、当面の需要や売上の回復が期待し難い中、ポストコロナ・ウィズコロナの時代の経済社会の変化に対応するために中小企業等の事業再構築を支援することで、日本経済の構造転換を促すことが重要で、そのための新規事業分野への進出等の新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編又はこれらの取組を通じた規模の拡大等、思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援するためにできた事業です。

【対象者について】

新分野展開や業態転換、事業・業種転換等の取組、事業再編又はこれらの取組を通じた規模の拡大等を目指す、以下の要件をすべて満たす企業・団体等。

  1. 申請前の直近6か月間のうち、任意の3か月の合計売上高が、コロナ以前の同3か月の合計売上高と比較して10%以上減少している中小企業等。
  2. 事業計画を認定経営革新等支援機関や金融機関と策定し、一体となって事業再構築に取り組む中小企業等。
  3. 補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均3%(一部5%)以上増加、又は従業員一人当たり付加価値額の年率平均3%(一部5%)以上増加の達成。

【補助対象要件について】

  1. 申請前の直近6カ月間のうち、任意の3カ月の合計売上高が、コロナ以前の同3カ月の合計売上高と比較して10%以上減少している中小企業等。
  2. 自社の強みや経営資源(ヒト/モノ等)を活かしつつ、経産省が示す「事業再構築指針」に沿った事業計画を認定支援機関等と策定した中小企業等。

【補助金額・補助率について】

 ・中小企業
  通常枠: 補助金額 100万円以上6,000万円以下 補助率2/3
  卒業枠: 補助金額6,000万円超~1億円以下   補助率2/3
  ※400社限定。
  事業計画期間内に、①組織再編、②新規設備投資、③グローバル展開の いずれかにより、資本金又は従業員を増やし、中小企業から中堅企業へ 成長する事業者向けの特別枠。 ※中小企業の範囲については、中小企業基本法と同様。
 ・中堅企業(中堅企業の定義は現時点で未定であり公募要領にてご確認をお願い致します。)
  通常枠: 補助金額 100万円以上8,000万円以下 補助率1/2(4,000万円超は1/3)
  グローバルV字回復枠:補助金額8,000万円超~1億円以下 補助率1/2
  ※100社限定で下記の要件を全て満たす中堅企業の特別枠
  ①直前6カ月間のうち、任意の3カ月の合計売上高が、コロナ以前の同3カ月の合計売上高と比較して、15%以上減少している中堅企業。
  ②事業終了後3~5年で、付加価値額又は従業員一人当たり付加価値額の年率5.0%以上増加を達成すること。
  ③グローバル展開を果たす事業であること。

【緊急事態宣言特別枠】
上記1~3の要件に加え、緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業や不要不急の外出・移動の自粛等により影響を受けたことにより、令和3年1~3月のいずれかの月の売上高が対前年または前々年の同月比で30%以上減少している中小企業等。
   従業員数5人以下 :補助金額100万円~ 500万円 
   従業員数6~20人 :補助金額100万円~1,000万円
   従業員数21人以上:補助金額100万円~1,500万円
   ※補助率は中小企業3/4 中堅企業2/3

【申請方法について】
今回の申請はjGrants (電子申請システム)での申請受付が予定されており、この申請に使用するGビズIDプライムの発行には、申請から通常2~3週間要します(発行申請の状況によっては、3週間以上要する場合がございます)。本補助金のご活用をお考えの方は、事前のID取得をお勧めします。

今回ご紹介した事業内容は変更される場合があり、令和3年3月に発表される予定の公募要領を必ずご確認していただきますようお願い致します。

私もこのメルマガを通じ皆様に補助金については色々な情報発信をさせていただいておりますが、実際に私の顧問先の経営者の方に対し今回の補助金について申請してみませんか? と提案してきた金融機関がありました。
コロナ発生以前は業績は順調に推移し毎期黒字を確保。しかしコロナの影響を受け昨年は赤字に転落。今期も非常に厳し状況がつづいている中、メイン銀行ではなく後発で取引を開始した金融機関の担当者の方からでした。
業績が悪くなると必然と遠ざかっていく金融マン。今回の提案をしてくれた金融マンは本当に企業の事を考え、常に色々な情報を提供していただけます。何か久しぶりにいい金融マンに出会えたような気がしました。
その反面、自分の出世の為にお客様を利用している金融マン・・・出世の為に利用しているならまだしも、お客様のお金を着服・横領している金融マンもいます。
先日、ニッキンの記事に2020年7月~12月の事件の記事が掲載されていました。前年比19件増の45件 平均被害・事件金額は約7,400万円 19億円を超える詐欺事件の発生、同一金融機関で複数事案がまとめて発覚するケースもあったとありました。

もっとしっかりして欲しと声を大にして言いたい! 悪い事をする暇があるのならもっと企業の事を考えて欲しいと・・・

以 上

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