『融資の申込金額はどれくらいにすればいいのか?』
4月に入り、新しい年度が始まり、街には新入社員やリクルーターをよく目にするようになった。初々しい感じがする反面、自分自身にもあった事を振返る。初心忘るべからず。非常に大切な言葉です。
『融資の申込金額はどれくらいにすればいいのか?』
みなさんは銀行に融資を申し込む際、どれくらいの金額で申込をしますか?
この質問は私がお客様から相談を受ける際、良く聞かれます。
この質問が経営者や財務経理担当者から出てしまう事自体が、私は自社のお金の事を把握も予測もしていませんと言っているようなものです。
そこで私が
『どれくらい調達したいのですか?』と聞くと
う~んと考え込んで
『どれくらいなら調達できそうですか?』と返ってきます
そこで
『今後1年間でどれくらいの運転資金が必要ですか?』と聞きますと
『2,000万かな・・・。いや、3,000万あれば足りるかな・・・』とアバウトな金額が返ってきます。
みなさんはお分かりだと思いますが上記の様な方は資金予測管理が出来ていない典型例です。
私の考えは至ってシンプルで月末繰越残高が1ヶ月以上ある会社は
年間の 予想経常投資収支+予想財務収支=-X
上記で算出したXに対して500万単位で切り上げたものを申込します
また1ヶ月の月末繰越残高が無い会社においては資金繰りを安定させる目的で
X+過去12ヶ月平均月商-月末繰越残高=Y
上記で算出したYに対して500万単位で切り上げたものを申込します
そうするとYの会社の経営者の方には申込金額が多すぎないか?とよく言われます。
また銀行の方からもその様に言われる事もあります。
私はまず資金繰りの苦しさ・不安・悩みから経営者の方から取り除く事で、営業や売上・利益を上げる為に集中して頂く環境整備を行います。
その環境整備に必要な資金を申込するのです。
その為に資金繰り表・事業計画書等を作成して、経営者の方と一緒に銀行へお願いしに行くのです。当然、難航する事はあります。しかしながら、複数の銀行をまわって根気良く資金の必要性を説くのです。その中でこちらの趣旨をご理解ご支援頂く事で地域経済の活性化を目的としている金融機関の役割も果たせるのではないでしょうか?
その為には根拠ある資金繰り表・事業計画書の作成と説明は欠かせません。
資金調達におかれましてはまず自分軸をしっかり持った上で行う事が大事です。
「奥田 雄二の再生奮闘日記」の過去記事をご覧になりたい方は
↓ ↓ ↓
奥田 雄二の再生奮闘日記:目次
お問い合わせ
ご質問やご相談などお気軽にお問い合わせください