『コミュニケーション』

1月に入りまた新年を迎えた。安倍新政権の期待に株と円が沸いている。円安になれば輸出産業は潤い、輸入産業は打撃を受ける。ガソリンなどの燃料、飲食店で使われている食材、工場で加工に使われる鉄鋼などの鉱物資源、業界毎に内容は違うが円安によって値上がりする部類である。更に復興特別税・社会保険料・消費税と年々増税が確定しているものが控えている中、3月には中小企業金融円滑化法が終了する。今年は中小企業がこの先3年・5年・10年と生き残れるかどうかを左右する重要な年です。

『コミュニケーション』

よく経営者の方や経営幹部の方とお話をするとこの『コミュニケーション』という言葉が出ていきます。「もっとコミュニケーションをとれ!」とか「コミュニケーションが不足していました。」「コミュニケーションスキルをアップしよう!」とかいいますよね。本当に「コミュニケーション」が何なのか?分かって「コミュニケーション」という言葉を使われていますか?

そもそも『組織におけるコミュニケーション』とは何なのでしょうか?
まず大前提としてコミュニケーションは単なる情報伝達・交換ではありません。
コミュニケーションは手段であり、話し手の期待通りに受け手に動いてもらうために実施するものです。

コミュニケーションは共通言語と共通理解があって初めて成立します。人は自分が期待する事しか聞かないという性質をもっていますので、成立するかどうかは受けて次第です。

という事は話し手は受け手が話し手に対して何を期待しているのかを知らなければなりません。また哲学者のソクラテスは「大工と話すときは大工の言葉をつかえ」と説いています。すなわち受け手の経験に基づいた言葉を話し手は使わなければ、受け手は理解できないという事です。

極端にいえば、日本に住んだ事の無い、日本の言葉を知らない外国人に日本人が日本語で話しかけても伝わらないですよね。

コミュニケーションは受け手に伝わって初めて受け手は理解し、行動する事が出来ます。その為にはまず受け手を徹底的に知り理解する事が重要なのです。
それが出来ないようであれば、組織におけるコミュニケーションは崩壊し、成果を上げる事は出来ません。

まずは話し手がこの事を理解し、意識する事が重要になります。

これがコミュニケーションにおける原理原則です。

 

奥田 雄二


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