『 在庫金額の把握の重要性 』 -2012年04月18日号
今回は、在庫金額を把握することの重要性についてです。
■在庫を減らしたいとよく言われます。
「在庫の数量はいくらあるのですか?」とお聞きしますと
「部品の点数が多くて管理できないのです」
「時間がない」・・・・・・
などの回答があります。
これでは、いつまでも在庫の管理はできません。
在庫で計上されているものは、代金を支払い購入しているものですので、資金化しなければなりません。
その資金のもとがいくらあるかわからないでは問題です。
「金額」を考える必要があります。
■在庫を管理する場合、必ず「数量」(在庫数量)と「金額」(在庫金額)を把握する必要があります。
例えば、1個10円の部品の「ボルト」が1,000個ある場合と1個10,000円の部品が1,000個ある場合の、在庫を考えます。
1個10円の「ボルト」が1,000個あっても、在庫金額は、1万円です。
1個10,000円の部品が1,000個あると在庫金額は1,000万円になります。
1個10円の「ボルト」は、少し多めに購入しても在庫金額は少ないので管理の優先順位は低いですが、1個10,000円の部品は高いので必ず必要な分だけ購入する必要があります。
必ず、在庫数量を把握して、製品の注文数に応じて必要な分だけこの10,000円の部品を購入しなければなりません。
そして、必ず定期的に、単価の高い購入部品については在庫数量と在庫金額(購入単価X在庫数量)を把握する必要があります。
急に、在庫金額が増加する場合は、原因を調べる必要があります。
余剰在庫になっていないのか確認する必要があります。
その分、資金がかかりますので注意が必要です。
あなたの会社で在庫管理をする場合、在庫金額まで把握できるようなシステムを導入することをお勧めいたします。
在庫管理を行う場合、商品別に管理し在庫の圧縮と同時に回転期間にも注意し資金確保を進めていくことが重要です。
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