『 セカンドオピニオン 』 -2012年01月18日号

先日、顧問先の息子さん夫婦の生命保険証券を、たまたま見る機会がありました。
加入先は、日本の大手生命保険会社で、正社員による説明があったとのことでした。
(この生命保険会社は、その他生命保険会社と比べると、財務状況がかなり良いと新聞か雑誌で目にしたことがあります)

ご家族構成として、奥様・お子様2名の4人家族です。
お嫁さんと、必要保障額(保険金額)の算定の考え方や、現在、加入している契約内容の見方について、話し合いました。
(こういった話は、ご本人ではなく、やはり奥様と話すことが多いですね)

お子様が独立するまでの生活費や学費が必要であり、奥様の生活費は一生涯必要です。

生命保険会社正社員の説明では、定期的に保険料が上がってくる(定期保険が15年ごとに更新が必要な契約でした)ので、その時は保障金額を下げて対応すればよい、と言われているとのことでしたが、そもそもの保険金の設定金額をどうやって決めたのかがわかりません。そういった話はしたことがないとのことでした。

支払保険料ありきで契約がなされてしまったのではないか、と少々心配になりました。

このままでは、特に、お子さんが独立されるまでの必要保障額がまかなえない可能性が高いことを説明すると、同じ保険会社でお子様2名の学資保険も加入されていること。そちらの保障内容も見せていただきました。

その学資保険の保障内容を見て、愕然としました。

お子様の満期時の年齢設定が、それぞれ、23歳と20歳になっていたのです。
保険期間はどちらも18年となっており、おそらく最長プランをそのまま適用したと思われる内容です。

入学金や入学の諸準備で、一番、お金がかかる入学時に、満期保険金が入ってこず、上の子に至っては、卒業してから満期保険金が入ってくる契約内容に、自分(坂)も子どもがいる身としては憤りを覚えました。

  • 当該生命保険会社正社員は、本気で、このご家族のことを考えているのか?
  • 当該生命保険会社正社員は、自分の成績を重視しているのではないか?
  • 当該生命保険会社正社員は、自分の成績を重視しているのではないか?

当該契約は、支払保険料総額よりも、受取保険金総額の方が少ない契約でした。
別の保険会社では、支払保険料総額よりも、受取保険金総額の方が多い契約もありますので、そういった保険会社をいくつか紹介しました。

既契約の解約損を算定してもらい、入り直した方が得であれば、切り替えてもらうようにお願いしました(いい結果を切に望みます)。

保険契約のみにかかわらず、契約というのは怖いもので、内容をきちんと説明されず、締結に向かってしまうことがあります。
説明責任の重要性が話題になってきている昨今ではありますが、いったん締結してしまうと、それをやり直すのが難しいことも事実です。

銀行関連でいえば、追加の連帯保証人や、追加の担保提供を求められることは、ま
だまだあります。

説明が、わからなかったり、わかりにくかった場合は、その場で契約せず、いったん保留とし、第三者の専門家の意見を聞いてみてください。

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