山中 肇の日記 Vol.7

皆様いかがお過ごしですか?

甲子園では、春の選抜大会が行われており、東海地区を代表して愛知県からは豊川高校、三重県から三重高校が出場しております。
三重高校は1回戦敗退となりましたが、豊川高校の粘り強い試合は記憶に新しいかと思います。
最終回に同点に追いついた直後10回の表に2点を取られ、ここまでかと誰もが思ったのではないでしょうか?
しかし豊川高校の選手、応援団は最後まで一人も諦めなかった。
10回には再度追いつき、13回裏にサヨナラ勝ちを成し遂げたのです。2回戦も突破!
事業でも一緒の事が言えるのではないでしょうか?

今回は、銀行の融資判断の一つである返済能力をどの様に判断しているかについてお話しします。
以前は貸借対照表と損益計算書から返済能力の有無の判断を行う事が一般的でしたが、ここ最近はキャッシュ・フロー計算書も判断材料の一つになってきております。

なぜ、キャッシュ・フロー計算書なのか?
それは簡単な事です。貸借対照表や損益計算書には表れてこないお金の流れを把握する事ができるからです。
貸借対照表の流動資産には、売掛金等入金迄に時間を要するものもありますし、回収できないものもあるかもわかりません。だから貸借対照表では実際に返済原資としてキャッシュがあるかどうか判断できないのです。
だから銀行員は決算書が本当に信頼性の高い帳票だとは思っていないと思います。

決算書には回収見込みのないものも計上されておりますし、時価評価されずに、取得時の価格で計上されているのも多々ありますし、経営者の判断で帳簿上の操作を行っている企業もあるからです。
しかしながら、キャッシュ・フロー計算書はキャッシュ(現金)の動きをベースに処理されておりますので、帳簿上の操作も行いにくく融資判断を行う際の信頼性の高い帳票といえるのです。

今後、金融機関様からキャッシュ・フロー計算書を提出するように言われるケースも想定されますので、次回私が掲載するFI名古屋のメルマガにてキャッシュ・フロー計算書の仕組み等についてご説明させていただきます。

 


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