「シャープ、大幅減資で累損を一掃』 の仕組みついて 」 コンサルタント坂将典の日誌
2015年05月09日の日本経済新聞のWeb版で「 シャープ、資本金1億円に 大幅減資で累損を一掃 」の記事が掲載されました。
(以下、一部抜粋です)
シャープ、資本金1億円に 大幅減資で累損を一掃
経営再建中のシャープの財務改善策が8日わかった。主力2行に対する優先株発行などで資本を拡充する一方、1200億円以上ある資本金を1億円に減らし、累積損失を一掃する
※尚、資本金額は、中小企業化することに批判が出て、結局5億円で落ち着きそうです。
顧問先の経営者からも質問があったのですが、「減資」によって「債務超過」が解消されるわけではありません。
記事の書き方もわかりにくいこともあるのですが、債務超過解消の効果があるのは、第三者割当による「増資」です(みずほ銀行・三菱東京UFJ銀行で2千億円)。
これにより、債務超過を解消します。「減資」は、資本の部の中の移動に過ぎません。
下記、シャープの平成27年3月期 決算短信の P4・P24 を見ていただくとわかりやすいです。
減資だけでは、資産を増やすこともなく、負債を減らすこともないことにご留意ください。
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