『 リスケジュールからの脱却 』 -2018年03月28日号

■リスケジュール:銀行借入返済の条件変更

A社は、プラスチック製造業です。
5年前、売上減少によりやむなく、銀行と交渉を行い、リスケジュールを行いました。当初は、毎月の返済額を0円としていただき毎年、受注確保及び経費の削減を行い、徐々に返済額を増やしきました。
銀行との交渉も毎年順調でした。

ただ、売上2億円に対して借入は1億2千万円あり、重くのしかかっていました。返済額も80万円/月→100万円と徐々に増やしてきました。

業績は、上向いているとはいえ、磐石とはいえません。大きな変化があればたちまち元の状態に戻ってしまいます。

様々なセミナーに参加し、あるいは税理士、コンサルなどに相談し対策を考えました。

ある日、保証協会の制度融資を知りました。
なかでもサポート資金【条件変更改善】は

(融資対象):
返済条件の緩和を行っている信用保証協会の保証付き既往借入金を借り換え、かつ金融機関及び認定経営革新等支援機関の支援を受けつつ、自ら事業計画の策定並びに計画の実行及び進捗の報告を行う中小企業者
(資金使途):
事業計画の実施に必要な設備資金及び運転資金。
(保証付きの既往借入金の返済資金のほか、事業計画の内容に応じて、当該返済資金以外の事業資金(以下「新規資金」という。)を含めることができる。)
【保証協会HP抜粋】

借入後の返済期間も9年から15年と選択でき正常返済となります。
また、新規融資も含むことができるという制度を知りました。

早速、金融機関に相談をしました。ただ、メインのB信用金庫は乗り気ではありませんでした。というより制度自体を知りませんでした。
しかたなく借入残高2番目のC銀行に相談すると2~3日検討後、C銀行で取り扱いを行いますとの回答でした。
その内容をメインB信用金庫にもちこみましたらあわてて対応しますとの回答でした。

改善計画書を作成し無事に10年返済(新規融資含む)にて借換を行い、正常弁済になりました。また、B信用金庫は、他行分の一部をプロパーにて対応をして頂きました。

経営者として資金調達、資金繰りは頭の痛い問題であります。
ただ、情報収集しあらゆる手段で対応を行っていけば道は開けると確信をしております。

新年度から金融機関、保証協会の制度が大きく変わろうとしていますので是非、情報を集めより良い経営にお役立てください。
また、弊社にお問合せを頂いても丁寧に対応をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

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