『 最近の人材確保 』 -2018年04月18日号

先日、自分が所属している 一般社団法人 日本ターンアラウンド・マネジメント協会(日本TMA)の総会に参加するために東京に行ってきました。

毎年、参加しているのですが、同日に特別セミナーと題して、2コマ程度のセミナーがあります。

1コマは、毎年、経済産業省の再生産業課長の講演なのですが、もう1コマは様々な方が講演に来てくれます。

過去には、株式会社エイチ・アイ・エスの澤田秀雄会長であったり、株式会社ブリリアントソリューションの黒田敦史社長であったりと、その時々のタイムリーな有名どころの方々のお話を聞くことができました。

毎年思うのですが、本当にタイムリーな方を呼んでいただけるので、毎回、とても楽しみにしています。

それで、今年はと言いますと、日本人材機構の小城武彦社長でした。

最近、何かしら、見聞きしていた方から、直接、お話が伺えるとのことで大変楽しみにしていました。

演題は「衰退の法則 破綻企業に共通する組織内メカニズム」というものです。

小城武彦社長は、官庁と民間、両方を経験されている方で、途中で大学にも行かれたようです。

通商産業省(現、経済産業省)を経て、株式会社TSUTAYA Onlineを立ち上げたり、産業再生機構でカネボウ株式会社の代表執行役社長
をされたりと、稀有の経験の持ち主であることは、事前にいろいろなメディアを通して知ることはできましたが、ご本人の口から直接聞けると、また感慨深いものがありました。

非常に、多様性のある経営者だと思います。

といいましても、お話の内容は、国や大きな企業といった話題で、中小零細企業とはかけ離れたものになってしまうかな、と思っていたのですが、興味深いお話が聞けました。

興味深いお話と言うのは、日本人材機構の目的でもあるのですが、大きく括りで言えば、地方創生です。

東京の従業員の多い会社や大手企業は、人材を活用できていないので、それを是正するというものです。

具体的には、東京に一極集中している人材を、地方の中小企業に連れて行くことで、「東京で歯車をやるより、地方で心臓をやらないか」と誘っているとのこと。

地方の中小企業の社長の右腕になれる人材はゴロゴロしており、社長の右腕になれるのであれば給与報酬も変わらないし、場合によっては今まで以上の待遇を得られる可能性もあるとのことでした。

地方の中小企業のお手伝いをしている自分も、近年の採用の難しさをヒシヒシと感じております。

ただ、地方の中小企業で、社長の右腕というポジションで働いてみたい、というニーズは確かにあり得るとも感じています。

そのためにも、中小企業は自社のアピールを、届けたい人に届くようにしていかなければなりません。

自社の良さを発掘し、それをWebサイトやSNSといったツールを通して魅せていくことが大切です。

ちょうど、持続化補助金やIT導入補助金といった補助金の公募も出てきております。

うまく活用することで、自社のアピールに使ってください。

この度の情報が、ご参考になれば幸いです。

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