『 借換対象融資に係る既往借入金の借り換えに要する運転資金を資金使途として借入ができる制度融資をご存じですか? 』 -2025年05月14日号

愛知県信用保証協会を利用されている企業様も多いかと思いますが、今回の題名をみて経営者の皆様はどの様に感じられましたか?
借換? 何か新たな制度? 興味ない!
質問を変えます。
融資の返済負担は重たくないですか?
今回は愛知県信用保証協会の経済環境適応資金 サポート資金 『経営改善借換』についてお話しさせていただきます。
この制度は『新たに資金を調達し、既往借入金を返済するだけでしょ?』と思われた方もみえるかと思いますが、内容的には同じですが、実は中身が違うのです!
この制度は更に略称『環借換一般』と略称『環借換5号』の二つがありますが、融資対象、保証制度、必要書類の部分のみ一部異なります。
詳細についてご説明させていただきます。
【融資対象】
愛知県中小企業融資制度を利用した信用保証協会の保証付既往借入金を借り換えるもので、金融機関の支援を受けつつ、自ら事業計画の策定並びに計画の実行及び進捗の報告を行う中小企業者
【資金使途】
借換対象融資に係る既往借入金の借り換えに要する運転資金。
なお、当該返済資金以外の事業資金を含めることができます。
※略称『環借換5号』は信用保険法第2 条第5 項第5 号の規定による認定を受けていることが追記されています。
【融資限度額】
8,000万円
【融資期間】
①7年超10年以内
②10年超13年以内
③13年超15年以内
【金利】
①1.7%
②1.8%
③1.9%
【金利区分】
特別金利2
【貸付方法】
証書貸付
【返済方法】
据置5年以内の分割返済
【保証制度】
一般保証
※略称『環借換5号』は経営安定関連保証(別枠保証)
【必要書類】
事業計画書(申込人が策定したもの)
※略称『環借換5号』は更に市町村長の発行する特定中小企業者であることの認定書
【申込受付期間】
取扱金融機関
【その他】
※1 必要書類の事業計画書は、以下の内容を満たすもの又は含むものとする。
- (1) 計画期間は以下の範囲内のものとする。
最長の期間:計画を策定した日の属する事業年度の翌年度から5事業年度
最短の期間:同3事業年度と当初据置期間の終了日の属する事業年度のうち、いずれか長い方 - (2) 申込人の経営に係る現況・課題と課題を踏まえた改善策を記載すること。
- (3) 計画期間中の各事業年度の収支計画及び計画終了時の定量目標並びにその達成に向けた具体的な行動計画を記載すること。
※2 本制度を利用して融資を実行した金融機関は、別に定める期中管理を行わなければならない。
今回は愛知県信用保証協会様の制度融資についてお話しさせていただきましたが、各県の信用保証協会様にも同制度は存在しております。
一度、借入をされている金融機関様にご相談してみてください。
次に当てはまる方は検討してみてください。
- 収益改善に時間が必要であるが、毎月の返済負担が重いと感じている経営者の方
- 保証協会の一般枠に空きがなく、一般枠をあけたいと感じている経営者の方
最後に
『なぜ今回この話をさせていただいたのか?・・・』
- ①融資期間が7年以上15年以内と長い。
- ②有効活用する事で、略称『環借換5号』を使えば一般枠を特別枠に借換して一般枠をあけることができる。
- ③返済方法が据置5年以内の分割返済とあるように①及び据置期間を有効活用する事で、毎月の返済額の軽減が可能となる。
親切な金融機関様の担当者は教えていただけると思いますが、教えていただけない場合は知っているのと、知らないのとでは全然違います。
私は常に今できる事を一緒に考え、一緒に行動していけたらと思っています。
一度弊社に相談して頂き、改善策を一緒に考えませんか? どうするかは皆様の判断にゆだねます!
私は常に今できる事を一緒に考え、一緒に行動していけたらと思っています。
次に実際に現場で発生したお話をさせていただきます。
先日次の様な事がありました。
当座貸越の期限更新の時期を迎えた時の話です。
当座貸越はある一定の業績以下になると極度額を廃止し手形貸付への切替を余儀なくされます。以前もその様な事を別の顧問先で言われましたので理解はできましたが、一つだけ・・・? と思う事がありました。
それは、業績が悪化し当座貸越を手形貸付に切り替えるのは理解できます。
しかし同時に代表者の連帯保証を持ち掛けてきました。(今までは無保証人)
そこも100歩譲って理解できました。どさくさに紛れてその他の融資についても代表者の連帯保証を持ち掛けてきたのです。今後その会社の業績は回復すると私は思っています。連帯保証に対する経営者の考え方の甘さもあります。
何が言いたいのか?
連帯保証はそんなに甘いものではない! なっているのとなっていないのとでは全然違います。もう少し事業以外のところにも注意を払ってほしい。
そして、きちんと経営者の経験等に合わせ、重要な事項は説明して欲しいと・・・
最後に
『本当にどんな些細な事でも相談して欲しいと・・・まずは私に一本の連絡!』
・・・そして正しい方向性をひとつづつ一緒に導き出していきませんか?
私は少しでも皆様のお役に立ちたいと思っています。
以 上

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