『 仕切りなおし 』 -2018年08月22日号

B社は、住宅リフォーム会社でC社長が個人事業主から立ち上げた会社です。法人にして数年ですが受注も増加しています。

C社長は、売上も安定期的増加しているため、新たな事業展開を考えていました。知人からの紹介もあり、介護に事業に進出することにしました。指導してくれる会社もあり、経験者も確保し、スタートしました。当初は、C社長も社員もやる気に満ち溢れており、順調なスタートに見えました。しかし、思ったように施設利用者が増えず、社員同士の連携もうまくいきません。

様々な手を尽くしましたが介護事業は、うまくいきません。
更にC社長が介護事業に集中していたため、リフォーム事業も受注が減少してきました。

C社長は、多くの人脈があり、介護事業、自社のあり方について相談をしました。
C社長としては、リフォーム事業も構築できていない状態で介護事業に参入し、力が分散され、両軸ともに不安定な状態となった現状認識を行い、再出発するため介護事業をやめることを決断しました。
投資費用は、ほとんど回収できていない状態でしたがこのまま介護事業継続を行うと更なる大幅な赤字になると判断したためでした。

本業のリフォーム事業に付随した事業(塗装)を構築し、リフォーム事業は、受注も増加し安定してきました。
従業員も増やし、受注も増加しております。

金融機関も介護事業を手がけているときは、半信半疑で見ていたそうです。また、B社は、当時資金不足に陥り、リスケジュールも検討しました。

ただ、C社長の営業力で受注は改善し、資金繰りも同時に改善しました。

現在では、金融機関と保証協会付融資ではなくプロパー融資も獲得でき積極的な設備投資も行っています。

企業には、必ず分岐点が訪れ、経営者の判断が問われます。
多角化経営がダメとは、いいませんが現事業の深堀をしてからでも遅くはないのではないでしょうか?
企業経営者は、孤独ですが多くの人脈が新たなスタートのきっかけにもなります。
最終決断は、個人ですが多くの相談者がいればより最適なゴールが目指せると思います。

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