『 自分の仕事の棚卸 』 -2019年05月15日号

今回は、『自分の仕事の棚卸』についてお話をさせて頂きます。

中小企業の経営は、大なり小なりワンマン社長による経営の舵取りが行なわれています。
規模の小さなうちは、社長が先頭に立ち突き進むことは、よくあります。

今回は、その典型とされる企業様の事例を紹介します。
F社は、社長が個人から創業したリフォーム会社です。

現在は、売上1.5億円 従業員2名となっています。
その他、社長の奥さんも経理の補助をしているため総勢4名です。

会社も5年目となり、社長一人では仕事が効率よくこなせなくなったので、男性社員(経験者)を雇いました。

社長は、現場も一部こなしますが客先との打合せ、見積作成、外注管理、工程管理、請求書作成、材料手配などを行なっています。
会社にいる時間が少ないため外で携帯でやり取りします。

打合内容を会社の事務担当に伝え注文書、請求書発行などの指示を行なうのですが何十件も電話をするため忘れたり、内容の不備が
あったりします。

注文間違い、手配忘れ、代金回収遅れなど悪循環になっていたため、社長と事務方のミーティングを限りなく毎日行うようにしました。
それと同時に事務方にも受注内容を共有し、手配などの業務を移管しました。また、代金の入金チェックを毎月行い、未回収に対しては厳しく督促をするようにしました。請求もれもなくなりました。

受注量が増えたため、社員を1名増やし、社長の担当の移管を行い社長は、得意先の重点管理や今後の新事業に向けた調査及び人脈形成を行なってもらいました。

自分がやらないと客先、材料メーカー、職人などがついてこないなどと思っている方は、多く見られます。システムをきちんと作り取引先に説明をすればスムーズに流れていきます。
自分の仕事を整理し、正しく伝えることが重要です。
曖昧な伝え方をしている経営者の方が多いように思います。

自分の仕事の棚卸をしてみて他の人が出来ないか? どのように伝えれば出来るのかを考え、もっと仕事のレベルを上げ新たなことにチャレンジしてみてください。

貴社の今後のあり方のヒントになれば幸いです。

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