『 岐阜県での借入返済の先送りテールヘビー事例 』 -2020年08月19日号

資金繰りに困ったときに真っ先におこなうことと言えば、何が思い浮かぶでしょうか?

資金調達ができれば良いのですが、それが難しい場合もあります。

おそらく既に経費削減は取り組んでいるでしょうし、仕入先へ買掛金の支払を待ってもらうのも仕入ができなくなるリスクがありますし、信用不安にもつながります。

当然、給与の遅配も影響は大きく、避けたいものです。

税金や社会保険料等は、今の時期は支払猶予をしやすい環境ではありますね。

基本、資金繰り対策で、一番先におこなうことに、金融機関へ条件変更を依頼することがあります。

金融機関との契約を巻き直して、借入返済金額を減額したり、元本据置にしてもらったりすることで、返済を後回しにさせてもらうことです。

金融機関は難色を示すかもしれませんが、そうしなければ資金繰り破綻をしてしまうこと、一定期間後には、資金繰りを良好にし、返済金額を増額する、返済を開始する等の計画を示すことで、ほとんどが了承してくれます。

あとは、計画に沿って実績を残すことですね。

この条件変更期間中の返済予定表をじっくりとご覧になったことはあるでしょうか?

条件変更が通ってしまえばよいので、しっかりと見たことがない方もいるのかもしれませんね。

条件変更の期間は、金融機関にとって様々で、1年ごとのところもあれば、半年ごとのところもあれば、いろいろです。

その返済予定表の最終回を見てみてください。

当初契約の返済金額との差異がまとまって返済するように記載されていないでしょうか?

これは、当初契約の期間の最終期日は変わらないため、後ろにしわ寄せが来るためです。

所謂、テールヘビーの状態ですね。

 テール tail  尾っぽ
 ヘビー heavy 重い

尾っぽが重たい、最後がの返済が大きい、という意味合いに使います。

1年ごとや半年ごとの最終回を迎える前に、条件変更の更新ができれば問題ないのですが、それができなければ、資金繰り
破綻に移行することになりかねません。

毎回、こうした更新手続きをおこなうのも、時間的にも、精神衛生上も芳しくありません。

それであれば、別のテールヘビーの手法も検討してみてください。

その手法は、資本制劣後ローンというものです。

以前よりこの資本制劣後ローンはありますが、新型コロナ対策として、最近、改めてピックアップされていますね。

自分も、以前に、岐阜県の再生支援協議会案件として関与したことがあります。

ハードルは低くありませんが、これをおこなうことで、元本返済を最終回にまとめることができます。

期間は、5年1ヵ月、10年、20年と、長期の期間(時間)を稼ぐことができます。

よく、最終回の返済額が現実的ではないので良くない、という話も耳にするのですが、出口戦略はその間に考えればよいです。

今、考えなければないないのは、短期的な資金繰りです。
その短期的な資金繰りが回るようになれば、中期、長期の資金繰りについて考えていけば良いかと思います。

メリットとして、借入という負債には間違いないのですが、「資本制」という表記にあるように、金融機関の査定上、資本に準じる評価をしてくれます。

これによって自己資本が厚くなり、他の金融機関からの資金調達の呼び水的な役割を果たしてくれます。

御社も条件変更を検討される前に、資本制劣後ローンの可能性についても検討してみてはいかがでしょうか?

この度の情報が、ご参考になれば幸いです。

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