『 愛知県での資金繰りが落ち着いたあとでの取り組み事例 』 -2020年10月21日号
コロナ融資等で、手許資金の確保ができ、一旦、落ち着いたかと思います。
そうしたなか、次にどうした一歩を踏み出せばよいか、いろいろと模索されているかと思います。
御社の次の一手は何でしょうか?
また、その一手のための経営資源を、今、お持ちでしょうか?
一般的に経営資源と言えば、ヒト・モノ・カネを中心に、他に情報・時間・知的資産等があたるかと思います。
私が関与させていただいている愛知県の企業様は、主たる経営資源のヒト・モノ・カネのうち、コロナ融資でカネを調達しました。
次の一手として、ヒト(労働力)を確保して基盤強化していくのか、モノ(設備投資)を調達して事業拡大していくのか、を検討しました。
検討した結果、次の対応をすることとなりました。
まずは、ヒト(労働力)を確保ですが、コロナ禍でマイナス影響を受けた他社から流失するであろう人材を期待しましたが、現状、それほどの効果はありませんでした。
(今後、人材が市場にあふれる可能性がありますので、引き続き、確保を試みていこうと思っています)
それであれば、設備投資をすることによって、生産性を高めるという考えにシフトしました。
金融機関に状況を説明し、資金調達をおこない、それによって労働力を増やさなくても既存事業の強化ができるようにしました。
続いて、協力会社との繋がりを強化することにしました。
自社の労働力には上限があります。
しかしながら、他社の労働力に限界はありません。
これを活用しない手はありません。
既存取引先に限らず、新規取引先を開拓しました。
その中でコラボできる企画や商材開発をおこなうことで、収益を獲得して流れを作っていくことになりました。
これを育てて、新たな事業の柱としていければと思っています。
こうした取り組みの中で思うことは、現状の事業のままで、これから先も続けていけるのか、あるいは、コロナのマイナス影響が収束しても元通りにならないことを予測して、先の一手を打っておくか、と考えておけるかということです。
現状の取り組みのままでは大丈夫でない場合、成り行きのままだとこうなってしまうので、事前にどう動くかを計画立てておくことが、とても重要になります。
まず、成り行きをイメージできるか
その成り行きのままで問題ないのか
問題がある場合は、どういう対策を打っていくのか
これらを順序立てて、収益計画に落とし込み、あとは愚直に実行していきましょう。
もし計画通りにならなければ、また次の一手に切り替えていけば良いです。
通常、既存事業のままで、中長期を継続していくことは困難ですから、とにかく新たな試みをやめないことが大切ですね。
常に新たな商品・サービスを考え続けることが経営のひとつです。
この度の情報が、ご参考になれば幸いです。
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